カードローンって何?
カードローンの仕組み・特徴
結婚・出産・子育て・入院・進学・親族の葬儀といった大きな出来事から日々の生活費まで、お金の支出は予期しないときに必要とされることがあります。
預貯金があれば、口座から取り崩すことで一時的な支出を賄うことができますが、大きな支出があった場合にお金が足りなくなってしまうこともあるでしょう。
カードローンは、こうした一時的な支出をカバーするために用意されている仕組みであり、個人向けの無担保融資として数万円の小口から百万円代の大口まで幅広く貸し出ししています。
「教育ローン」や「自動車ローン」のように、借入を申し込む際に資金の使用用途が限定されないため何に使用しても構いませんが、その分、金利は目的のあるローンに比べて高めに設定されています。
また、目的ローンと異なる点として、カードローンは限度額内で何度でも借入・返済を繰り返すことができるため日々の生活費をカバーすることにも使用することができます。
メリットとデメリット
カードローンを使用する最大のメリットは、限度額内の枠内であれば審査不要でいつでも自由に引き出すことができる点にあります。
他のショッピングローンや目的ローンでは、申し込みの都度、融資の審査を受ける必要があるため時間がかかる上に、場合によっては融資が下りないこともあります。
また、プライバシー厳守を掲げている金融機関も多く、申し込み時に明細書の送付の有無を選択できるところもあるため、家族や恋人に心配をかけず借入・返済を行うことが可能です。
デメリットとしては、限度額内の枠内で気軽に借入れを行うことができるため、お金を借りているという感覚が薄くなってしまう点にあります。
カードローンは便利な仕組みですが、金利の負担は少なくありません。
借入・返済を何年〜何十年も続けていると金利の支払いだけで大きな負担となっている点に注意しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
枠内なら審査不要でいつでも借入可能 | お金を借りているという感覚が無くなる |
利用明細書の送付有無を選べる |
キャッシングとの違い
カードローンと比較される対象としてキャッシングが挙げられます。
キャッシングとして最も馴染み深いものとして、クレジットカードに付帯しているキャッシング機能があります。
主に、ショッピングクレジットとしての機能であり、多額の現金を持ち歩くことがセキュリティ上好ましくなかった時代から進化したものとされています。
キャッシングでは小口の現金を引き出すことが可能であり、1万円単位の少額から最大で50万円ぐらいまで借入れすることが可能です。
しかし、キャッシングは翌月一括払いであるため、生活費の捻出には向いておらず、基本的に高額なショッピングを行う際に利用することが推奨されます。
これに対して、カードローンは、設定された限度額の枠内で借入・返済が自由に行える上に、返済は毎月分割払いで支払うこともできます。
「お金を借りる」という意味ではどちらも同じですが、融資額が異なっており借入・返済の仕組みも異なるため意図して使い分けることをおすすめします。
カードローン | キャッシング | |
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特徴 | ・申込時に限度額の枠を設定 ・分割払いができる |
・クレジットカードに付帯 ・ショッピングに向いている |
融資額 | 最大で500万円から1,000万円 | 1万円からの小口で最大50万円 |
返済方法 | 限度額の枠内で自由に借入・返済 | 翌月一括払い |
金利 | 高め | 低め |