女性が実印を作るときの6つの作成ポイントとおすすめ印鑑通販サイト

女性のための失敗しない実印用印鑑の作成方法をご紹介

不動産の購入や自動車の売買、保険の加入など生活の中で重要なお金の動きがある場合に登場するのが実印です。

実印は頻繫に作るものではなく、一生の買い物になる場合もありますので慎重に選ぶ必要があります。

ここでは、女性が実印を作る際に知っておくべき6つのポイントをご紹介。

必要に迫られてから慌てて作ることにならないよう、前もって納得のいく実印を用意しておきましょう。

はじめに:実印と銀行印、認印の違いは届け先

実印とは、住民登録をしている市区町村の役所に届け出を行い受理された印鑑のことです。

「実印」という印鑑が販売されているのではなく、自身で役所へ届け出た印鑑が実印という役割を持つイメージです。

同様に、銀行印は金融機関で口座を開設する際に届け出た印鑑のことで、認印は特に届け出を行っていない印鑑のことを指します。

また銀行印や認印は複数持つことができますが、実印は1人1本のみの登録となります。

実印として登録できる印鑑には一定の条件がありますが、基本的には自身が「これを実印として登録したい」と届け出を行い、それが受理された時点から利用可能です。

実印と銀行印、認印は使い分けが必要

例えば市販の三文判を実印として登録することもできますが、三文判は安価で手に入れられることから偽造されやすいといった防犯面での不安が残ります。

実印や銀行印は偽造されにくい複雑な書体のものが良いとされています。

大量生産で誰でも手に入れられる三文判のような印鑑は認印として利用するにとどめておきましょう。

また実印と銀行印を同じ印鑑で届け出ている場合も注意が必要

1本で済ませられるので楽かもしれませんが、やはり防犯面で考えるとあまり良いことではありません。

実印向けの本格的な印鑑を購入するのは高価な印象がありますが、一生ものと考えれば決して高くありません。

また実印・銀行印・認印の3本をセット購入することで割引になるお店も多くありますので、まだ印鑑を揃えていないのであれば購入を検討してはいかがでしょうか。

【ポイント1】印鑑登録できない8つの条件

女性が実印を作るために知っておくべき最初のポイントは、実印として利用できない印鑑の条件です。

公的な書類の場合「シャチハタ不可」という言葉が記載されていることがありますが、シャチハタは実印として登録することができません。

このように実印登録に不適切な印鑑の種類や条件があるのです。

実印利用ができない印鑑の条件は以下の通り。

  1. 一辺の大きさが8mm以下または25mm以上の印鑑
  2. 住民票に登録されている氏名ではない名前の印鑑(ペンネームや○○商店といった職業名などはNG)
  3. ゴム印のような変形しやすい材質の印鑑
  4. すでに欠けたり擦り減ったりしている印鑑
  5. 三文判のような大量生産の既製品
  6. 他の人が実印として登録している印鑑
  7. 文字ではなく絵のようになっており氏名と判断しにくい印鑑
  8. 外枠がない印鑑
  • その他、市区町村の長が適切ではないと判断した印鑑(自治体によって異なります)

これらの条件に当てはまるものは登録が認められない可能性が高いため、全てクリアしているかどうかを確認してから届け出に行きましょう。

これから実印を作ろうとしている方は、お店の方に実印用の印鑑を作りたいということを伝えたうえでデザインなどを相談するとスムーズです。

【ポイント2】女性が実印を作るタイミング

男性は成人式や結婚といった人生においての節目で実印を作る方が多いようです。

しかし女性は結婚などで苗字が変わる可能性があるため、男性に比べて実印を作るタイミングが難しいと言われます。

また女性は男性に比べて実印を使う機会が少なく、結婚後も実印を持たずに生活しているという方も少なくありません。

実印が必要になる場面としては、不動産や自動車の購入、生命保険への加入などが挙げられます。

この他、高額な金銭取引が発生したり自身の権利にかかわる契約を結ぶ際には本人確認として実印と印鑑登録証明書を求められる場合があります。

実印の作成をお店に頼むと3日~4日ほどかかりますし、職人による手彫りの場合は2週間以上ということも。

お店の人にうまく希望が伝わらないとデザイン部分で修正をお願いしなくてはならない可能性もあり、更に時間がかかります。

インターネットの通販サイトであれば即日発送といったスピーディーな対応のところもありますが、注文する時間や素材によっては翌日になってしまいます。

上記のような場面に遭遇してから実印を作ることもできますが、急を要する場合に困ってしまうので事前に作っておくと良いでしょう。

【ポイント3】おすすめのサイズは13.5mmか15mm

男性の場合も女性の場合も、実印は銀行印や認印よりもサイズの大きい物を選ぶのが一般的。

(大きい)実印>銀行印>認印(小さい)というサイズ関係になります。

印鑑のサイズは様々ですが、女性が実印として使う場合は13.5mmまたは15mmの印鑑がおすすめです。

13.5mmの実印がおすすめの女性

  • 女性らしさを表現したい
  • パートナーが15mmの実印を利用している
  • 名前が2文字以下

15mmの実印がおすすめの女性

  • 縁起を担ぎたい
  • パートナーが16.5mm以上の実印を利用している
  • ビジネスシーンで利用する場面がある
  • 名前の文字数が3文字以上またはフルネーム

女性はパートナーの男性よりも小さいサイズの印鑑を使うとバランスが良いです。

逆に女性の方が大きい実印を使用するとパワーバランスが崩れ運気的にあまり良くないため、既婚者の場合はパートナーの実印サイズを確認してから判断しても良いでしょう。

また印鑑の直径サイズが広いものの方が縁起に良いとされており、仕事で役職を持っている方やこれから起業しようという方は15mmがおすすめです。

【ポイント4】女性の実印は名前だけ・横書き

女性は結婚で苗字が変わる可能性があるため、フルネームではなく下の名前だけで実印を作るのが一般的。

結婚後に実印を作り直すことになると手間がかかるので、どうしても必要ということでなければ下の名前だけで作るのがおすすめです。

既婚の場合は後家相に注意

フルネームの実印には「一家を背負う」という意味合いがあり、女性が経済的な負担を背負うのは良くないとされるため既婚者の場合でも女性は下の名前だけで作る方が良いです。

また後家相と呼ばれる相があり、この後家相とは女性がフルネームで実印を作ることで女性側の運が強くなりすぎてしまい、男性の運が奪われ死別や離婚を招くという考え方を指します。

自身が一家の長であったり、社会的な立場のある方だったりする場合はフルネームでも問題ないようです。

女性の実印は横書きがおすすめ

女性の実印の表記についてもう1点注意したいのが名前の方向。

縦書きは成長や繁栄を願う意味があることから男性の実印に使われることが多いです。

横書きは安定を願う意味があること、また縦書きの男性用実印と対をなすことから女性の実印に使われます。

また、実印に横書きで彫る際は右から左に読めるように作られています。

これはかつての日本の慣習に基づいたもので、今でこそ横書きの文章は左から右に向かって読み書きすることが一般的ですが、戦前までの日本では右から左に読み書きすることが一般的だったのです。

印鑑は日本の文化から生まれたものですので、昔からの慣習を大切にし、現代でも右から左に彫られています。

【ポイント5】おすすめの書体は印相体(いんそうたい)

女性が実印を作る際におすすめの書体は「印相体(いんそうたい)」です。

吉相体や八方体とも呼ばれる印相体は篆書体(てんしょたい)が元になっており、縁起の良い書体として人気があります。

印相体は文字の線が隣の文字や枠に付くように伸ばされたもので、伸ばし方や枠のどの部分に付けるのかは様々。

枠に付くように篆書体をくずすため、画数の少ないひらがなでも見栄えの良い印鑑ができます。

印相体はその複雑な印面から可読性が低くなるという面でも偽造が難しいとされており、印鑑の中で最も重要な役割を持つ実印に適しています。

また文字が枠に付くように作られるため外枠の強度も増し、欠けにくい状態になります。

実印は枠が欠けるだけでも作り直しとなってしまいますので、枠との接点が多い印相体は実印に向いているのです。

この他、実印として利用される書体には古印体や篆書体、行書体などがあります。

細字の篆書体も女性らしさを表現できるということで人気が高いです。

【ポイント6】女性の実印におすすめの素材5選

印鑑の素材はとても豊富なので、どれが自分に合っているのか迷ってしまいます。

素材によって価格が大きく異なるため予算を踏まえて検討してみましょう。

印鑑の定番素材【黒水牛】

印鑑の定番素材である黒水牛は、その名の通り漆黒の美しさが特徴的で威厳のあるデザインとなっています。

高級感のある見た目ですがリーズナブルな価格で購入することができるのでおすすめです。

天然素材の場合は少し価格が上がりますが、通常は2,000円~5,000円程度で購入可能。耐久性に優れ、朱肉の赤がしっかり映えるため誠実なイメージを与えてくれます。

黒水牛のワンランク上【牛角(牛角)

牛角(うしのつの)は「ふ」と呼ばれる縞模様が美しい味のある印鑑素材です。オランダ水牛とも呼ばれます。

黒水牛よりもやや高級でワンランク上を求める方に人気。「ふ」の量により印鑑の模様が異なり、1つとして同じものがないのも魅力です。

中でも「ふ」のない透き通った飴色の牛角は高級とされ、相場は3,000円~6,000円ほどとなっています。

丈夫で温もりのある素材【彩樺(さいか)

彩樺(さいか)は北方の寒冷地で育った真樺と呼ばれる木材と樹脂を合成させることで生み出され、通常の木材よりも高い強度を持った素材です。

柘植や黒檀に比べてキメが細かく伸縮性があるのでひび割れにくく印鑑に適しています。

木目があるため木材ならではの温もりを感じることができ、エコな素材としても人気が高まっています。価格相場は3,000円~6,000ほど。

女性らしさを表現【琥珀(こはく)

宝石のような見た目が美しい琥珀は、女性の柔らかくて暖かい雰囲気を表現しているとして女性の実印におすすめの素材です。

樹脂でできているため軽く、女性の手に馴染みやすいため高い人気があります。

印鑑として利用される琥珀は、そのほとんどが人工樹脂と合成され強度を増していますが、他の素材と比べて傷つきやすいので管理には注意が必要。

相場は10,000円~15,000円ほどと角系に比べて高価ですが、一生ものの買い物だと思えば安く感じるかもしれません。

象牙に代わる高級素材【チタン】

入手が困難になってきた象牙に代わり、多くのお店で注目されているのがチタンです。

非常に丈夫なため欠けたり擦り減ったりすることがなく長く愛用するのに向いています。

木材などの自然素材に比べて環境の変化に強く、水洗いもできるとあって頼もしいですが、彫るためには専用の機械が必要なことから価格はやや高め。

相場としては10,000円~20,000円ほどですが、女性向けに宝石を埋め込んだものやカラフルな光沢がデザインされたものも販売されており人気急上昇中です。

今回ご紹介した5つの素材の価格相場は以下の通りです。



13.5mm 15.0mm
黒水牛 4,000円 5,000円
牛角 5,000円 6,000円
彩樺 4,000円 5,000円
琥珀 10,000円 13,000円
チタン 10,000円 15,000円

13.5mmは平均すると7,000円ほど、15mmは9,000円ほどとなります。

お店や通販サイトによって価格の差が大きい場合もありますので、いくつか見比べてから判断しても良いでしょう。

実印にも個性を出したい女性におすすめのお店4選

最近では女性向けにおしゃれでかわいらしいアレンジが施された印鑑も多く見かけます。

せっかく印鑑を持つなら自分らしさのある個性的なものにしたいという方はこちらも参考にしてみてください。

キレイはんこ【ハンコヤドットコム】

業界大手のハンコヤドットコムが運営する女性向けの印鑑通販サイトです。

上品な大人の女性向けのデザインから女の子用のかわいらしいデザインまで幅広く扱っています。

ハンコヤドットコムの詳細ページ

おしゃれはんこ【はんこdeハンコ】

和柄やネイル風など様々なデザインの印鑑が販売されています。

アタリ(印鑑の天地を表す目印)にスワロフスキーが埋め込まれたものもあり、とにかくかわいい印鑑にしたい場合におすすめです。

はんこdeハンコの詳細ページ

宝石・パワーストーン【はんこプレミアム】

ローズクォーツや白水晶、タイガーアイなどの宝石・パワーストーンをつかった印鑑が豊富に用意されています。

透明感のある美しいデザインと、宝石自体が持つ金運や恋愛運といったパワーをもらえる開運の印鑑として女性からの人気が高いです。

はんこプレミアムの詳細ページ

印グラフィー・流篆体(りゅうてんたい)【Sirusi】

これまでの印鑑書体の常識を覆すポップでオシャレにデザインされたユニークな印鑑が魅力。

また、篆書体をベースにした繊細なデザインが特徴の「流篆体(りゅうてんたい)」で実印を作成できるのはSirusiだけです。

※印グラフィーは斬新なデザインのため自治体の判断によっては実印として登録できない可能性がありますので、事前に確認することをおすすめします。

印鑑をデザインするSirusiの詳細ページ

さいごに:女性の実印の選び方まとめ

女性が実印を作る際に知っておくべきポイントをまとめると以下の通りです。

  • 実印として登録できない条件を把握しておく
  • サイズは13.5mmまたは15mmが良い
  • フルネームではなく名前のみで横書き表記にする
  • 書体は印相体または細字の篆書体がおすすめ
  • 素材は定番なら黒水牛や牛角、女性向けなら琥珀やチタンが人気

人生において重要な局面でたびたび必要となる実印。

仕事上の立場や環境、パートナーの有無などを踏まえ、しっかりと自分に合う印鑑を選びましょう。

実印は何度も買い替えるものではありませんので、一生ものの買い物と考え長く愛用できるものを見つけることが大切です。

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