認印は普段からよく使う印鑑ですので、見た目や耐久性、捺印性に気をつけて素材を選ばなくてはなりません。
しかしながら、そうした特徴をもつ印鑑素材は値段も高くなっています。
そこで、おすすめしたいのが「黒水牛」の認印!
高級感や重厚感を感じさせる美しい見た目と高い耐久性、優れた捺印性を持ちながらリーズナブルな値段で購入可能な黒水牛は、認印の定番素材となっています。
認印に用いられる黒水牛とは?
黒水牛はベトナムを中心とした東南アジアの水牛の角を加工した印鑑です。水牛は世界中に生息する動物ですが、その9割がアジアに生息しています。
象牙などに比べ比較的入手しやすい素材であるためリーズナブルな値段で認印が作れることからも、黒い印鑑といえばこの黒水牛がポピュラーです。
黒水牛の漆黒の色は大変魅力的ですが、実は水牛の角は元々は真っ黒ではありません。
この漆黒の美しさは漆で染磨きすることによって生まれ、天然素材である黒水牛のデメリットである乾燥を防ぐとともに見た目も漆黒で重厚感あふれる仕上がりになります。
漆黒に染め上げられた認印は高級で繊細な印象で非常に美しいです。
また、一本の角から数量しか採取できない貴重な印材で、朱肉との相性もとても良く捺印性にも優れているためとても人気のある素材でもあります。
頻繁に使用機会のある認印には、比較的リーズナブルでありながら丈夫で使いやすい黒水牛はぴったりと言えるでしょう。
黒水牛の認印のメリット・デメリット
家庭や職場などで最も頻繁に使用される印鑑となる認印には、高い強度と捺印しやすさが求められます。
黒水牛は他の素材と比較すると安価な割に、丈夫で耐久性が高いのが特長なので、印面の欠けにくく、買い替えが少なくなるのがメリット。
また、黒水牛は手彫りで作成しても安い値段に抑えることができる上、黒水牛を含む角・牙系の印材は粘度があり朱肉に馴染みやすく捺印性が高いので出番の多い認印に最適の素材です。
しかし、角の主成分は人の爪と同じタンパク質なので乾燥に弱いというデメリットがあります。
湿度や温度の変化でひび割れてしまうことがあるので、時々お手入れをしつつ印鑑ケースに入れて気をつけて管理するようにしましょう。
黒水牛の認印はどこで作成・購入できる?お店の選び方は?
印鑑を取り扱っている店舗であれば、必ずと言っていいほど黒水牛の印鑑を取り扱っています。
黒水牛の印鑑は黒い印鑑の定番とされ、大変人気があるため市販・通販どちらでも入手可能です。
また、黒水牛は漆黒でクールで風格があるため、特に男性に人気の印材です。しかし、近年は、アタリの位置にジュエリーをあしらったおしゃれな黒水牛印鑑もあるため、女性からの人気も高まっています。
また、同じ角材で黒水牛と良く比較されるのがオランダ水牛です。
耐久性や捺印性はほとんど同等ですが、大きく違うのはその見た目です。
黒水牛が漆黒でクールな印象を与えるのとは逆に、オランダ水牛は柔らかいクリーム色で優しい雰囲気になっています。値段もオランダ水牛の方が高いことが多いです。
どちらも優れた印材ですので、この2つで素材選びに迷ったら、お好みの色で選んでいただければ問題ありません。
一般的には、女性にはクリーム色、男性には漆黒が人気のようです。