認印に用いられる白檀とは?
認印として使われる白檀は、甘い香りが特徴的な香木としてサンダルウッドという名前でも知られており、印鑑のほかにもお香や扇子の骨、におい袋の香料の一つに使用されています。
また、その気品に満ちた香りが漂う場所には魔が寄りつかないとされ、古くから仏像やお寺の装飾に使用されてきた高級木材です。
装飾の手彫りに適していることから、白檀を使用した印鑑は手彫りで作る方が多いのが特徴と言えるでしょう。
印鑑に使用する白檀の原産国はインド、インドネシア、オーストラリアなどの太平洋諸国に広く分布しています。
産地や品質によっても香りの強さ・持続性は個体差がありますが、最も高級なのがインド産です。
とくにソイマール地方の白檀はとくに香り高く品質がいいとされ珍重されています。
白檀の認印のメリット・デメリット
白檀は印材としては大変人気がある素材です。長く付き合うことになる認印ですからメリット・デメリットをしっかりと把握しましょう。
古来から残る仏像やお寺に使用されていることからも分かるとおり、白檀は耐久性が高いことがメリットです。
また、白檀は長く愛用すればするほど印鑑に朱肉の色が交わり、風格を持つようになっていきます。
さらに、白檀は捺印するたびにその気品高い香りが漂うのも他の印材にはない魅力です。
ただし、白檀の印鑑で気をつけなくてはいけない事もあります。
白檀は木材ですから、油分を含む朱肉が付着したままですと枠などがもろくなる場合があります。
認印はよく利用する印鑑になりますから、使用後は必ず朱肉をふき取り、ケースに入れて保管するようにしましょう。
白檀の認印はどこで手に入れるの?選び方は?
白檀の印鑑は、デパートやネットショップなどで購入可能です。
価格はデパートの方が若干割高な印象ですが、白檀のように香りも楽しめる印鑑であれば、手にとって実物を選ぶ方がより好みに合ったものを選べるので、それを安心料だと考えている方も多いようです。
白檀の印鑑の相場としては、12,000円前後が一般的です。生産地の違いや、名前の彫り方によっても価格差があります。
銀行印は手彫りで認印は機械彫りというように、用途によって分けても良いと思います。
もし手彫りの認印の制作を考えている方は、一級彫刻士が彫りを施してくれる店舗もありますので探してみることをお勧めします。
使う頻度が高い認印ですから、こだわったオリジナルの印鑑を作るのもよいでしょう。