銀行印に使用する印鑑には高い「耐久性」と優れた「捺印性」が求められます。
今回ご紹介するオランダ水牛(牛角)は、リーズナブルな値段でありながら申し分ない耐久性と捺印性を備えた銀行印におすすめの素材です。
同じ水牛の角から作られる「黒水牛」との違いを比較しながら、オランダ水牛の特徴についてご紹介していきます。
有名な銀行印素材「オランダ水牛」の特徴とは?
天然素材の銀行印として最もポピュラーなのが水牛の角ですが、その中でも代表的なものとして、オランダ水牛と黒水牛があります。
ここでは、この2つの違いを比べてみましょう。
主な成分は両者ともたんぱく質なので、粘り気があり、硬度が高いという性質があります。
特に、「芯持ち」と呼ばれる角の中心を使った銀行印は非常に丈夫で耐久性が高く、捺印性にも優れていることから非常に人気が高いです。
黒水牛とオランダ水牛を選ぶ時の1番の違いは、なんといってもその色にあります。
黒水牛の印鑑は艶やかな黒色で、ほんのり斑が見える程度ですが、オランダ水牛の印鑑には純白に近い白色から、ブラウンの斑が入ったマーブル模様のものまで、一つ一つの表情に大きな差があります。
オランダ水牛はその色味によって価格が変わるのも特徴と言えるでしょう。
オランダ水牛にみられるミルクたっぷりのカフェラテのような風合いには優しい魅力があり、女性の銀行印に人気が高い印鑑です。
オランダ水牛で作成する銀行印の注意点!
オランダ水牛の銀行印は個性的な表情の美しさが一番の魅力ですが、取り扱いには注意しなければいけない事があります。
それは、黒水牛と同じたんぱく質が主成分という点。実は乾燥に弱いという特徴があります。
ですからオランダ水牛の印鑑は、使用後にそのまま放置していたりすると乾燥でひび割れが起きることがあるのです。
ですから、保管は必ず柔らかい布に包む、もしくは印鑑ケースに収納するなどして乾燥から守ることをオススメします。
オランダ水牛の銀行印はお手入れと保管さえしっかりと行っていれば、何十年も愛用できる素材なので丁寧に扱うようにしましょう。
オランダ水牛の銀行印を選ぶ際のポイント
オランダ水牛の大きな特徴の一つである色。これは天然の素材ならではの個体差がありますから、手に取って選びたい印鑑でもあります。
色は白から淡い茶色とバリエーションが広く、また斑の入り方もそれぞれの良さがあるため、世界に1つだけの印鑑となります。
一般的には純白に近く、斑が入ってないものほど希少価値が高く、その分値段も高いです。純白のオランダ水牛はより透明感を感じることができるでしょう。
好みにもよりますが、斑の入り方が美しく華やかに感じる場合もありますので、ピンときた見た目で選ぶのがおすすめです。
相場は黒水牛よりも希少価値が高いことから、少し高めの設定になっています。
平均的な価格は7,000円前後ですので、チタンや象牙と比べるとリーズナブルな値段と言えるでしょう。