印鑑のおすすめ素材-TOP 5-【木材編】

木のぬくもりを感じる印材の選び方とおすすめの素材

実印や銀行印、認印などの印鑑を作ろうと思ったとき、素材の豊富さに驚いた方も多いのではないでしょうか。

以前は象牙・水牛・柘など限られた素材しかありませんでしたが、現在は合成樹脂や天然石・チタンなど非常に多くの素材が印材として採用されています。

ここでは木材を使った印鑑の中でも耐久性や値段などの面からおすすめの素材を5つご紹介いたします。

木材を使った印鑑の特徴

木材を使った印鑑は金属や象牙などと比べて、値段が安く手軽に購入しやすいものが多いです。

手ごろでありながら耐久性もしっかりしておりコスパが良いのも特徴です。

また独特の色味や木目など、木材ならではの風合いが個性を表現してくれます。

1本として同じものができない、まさに自分だけの印鑑を作ることができるのも木材の良いところでしょう。

そんな木材素材は加工方法によって大きく3つに分類されます。

①天然木

1つは「天然木」と呼ばれるもので、その名の通り天然の木材を利用した素材です。

②積層強化木

2つ目は環境破壊や資源枯渇など地球環境保護の観点から作られた「積層強化木」です。

こちらは木材と樹脂を合成して作られており、環境に優しい印材であることから「エコ印材」とも呼ばれています。

合板ではあるものの、強化された木材は天然木以上の耐久性があり、歪みやひび割れも少ないです。

現代の技術が作り出した非常に優秀な印材となっています。

③圧密強化木

3つ目は天然木を高温高圧で圧縮することで密度を強化させた最新の印材、「圧密強化木」です。

高圧の水蒸気で加熱することで木材を軟化させ、軟化した木材をプレスして接着させます。

接着剤を使用していないため、積層強化木と比べて更に環境に優しく体にも安心安全の印材となっています。

いずれも木材の風合いを壊すことなく美しい印鑑が出来上がるので、使う目的や予算に合わせてぴったりのものを選んでみてくださいね。

おすすめ木材素材5選

今回は定番素材でリーズナブルに手に入る柘や黒檀、エコ素材として話題の彩樺や楓、高級感のある屋久杉まで特徴や作り方の異なる5つの木材素材をご紹介いたします。

各素材の最後には今回ご紹介する5つの素材を比べたときの耐久性や価格相場も記載していますのでご参考いただければ幸いです。

柘(つげ)

柘は代表的な印鑑素材の1つで、古くから一般的な印鑑素材として広く普及しています。

柘が長く人気を保ち続けている理由は値段の安さと品質の高さにあります。

もともと古くから使われてきた木材であり、国内だけでなく韓国やフィリピンなど東南アジアの諸外国でも採取することが可能なため費用を安く抑えることができるのです。

そんな柘にも大きく2つの種類があります。

アカネ

1つは別名「アカネ」とも呼ばれるもので、前述した一般的な柘のことを指します。

薩摩本柘

もう1つは「薩摩本柘」(さつまほんつげ)と呼ばれており、鹿児島県薩摩地方で管理されている国産の柘のみを利用した印材です。

薩摩本柘はブランド物のため通常の柘と比べるとやや高級ですが、金属や象牙と比べるとリーズナブルで手に入れやすい素材です。

四季折々の環境の変化に適応しながら育つ国産の柘は、東南アジアで採取されるものよりも木目が細かく密度が高いのが特徴。

また柘には木の持つエネルギーが秘められており、中でも鹿児島の温暖な気候の中で育った薩摩本柘にはより多くのパワーが蓄積され開運につながると言われています。

認印程度であれば柘でも問題ありませんが、一生ものの買い物となる実印や銀行印についてはより丈夫で耐久性のある薩摩本柘がおすすめです。

価格相場 耐久性 おすすめ用途
2,000円前後 (3.0) 認印
薩摩本柘 3,000円前後 (4.0) 実印・銀行印・認印・法人印

黒檀(こくたん)・白檀(びゃくだん)

黒檀は古くから家具や仏壇、楽器などに使用されてきた銘木です。

樹木の成長には時間がかかりますが、その分緻密で強靭な耐久性の優れた木材となっています。

この緻密さや耐久性は他の木材と比べても群を抜いており、世界中の木材の中で最も良質とも言われているのです。

そのため日本だけでなく、世界中でピアノやヴァイオリン、チェス駒などに使われています。

黒檀は乾燥性が高いことも特徴で、虫に食われにくいため半永久的に朽ちることが無く長い期間使い続けられる素材です。

更に油分を含んでいるため独特の光沢が出て高級感のある美しさを演出してくれます。

このことから「いつまでも朽ちることなく輝き続ける」として縁起の良い木材でもあります。

前述の柘と比べると、柘がナチュラル感のある色合いであるのに対し黒檀は黒に赤が混ざったようなシックな色合いとなっており大人の落ち着きが感じられます。

また似た名前の素材で「白檀」(びゃくだん)というものもあります。

こちらは甘い香りのする気品高い香木として人気があり、お香や数珠などに使用されている木材です。

上品な見た目も特徴的で、大人の女性にぴったりの印材と言えます。

黒檀・白檀ともに生育環境の悪化などから希少価値が上がり、特に白檀は高価になっています。

どちらも気品溢れる魅力的な印材ですので、印鑑にも高級感を演出したい方はこちらがおすすめです。

価格相場 耐久性 おすすめ用途
黒檀 3,000円前後 (4.5) 実印・銀行印・認印
白檀 10,000円前後 (4.5) 実印・銀行印・認印

彩樺(さいか)・玄武・アグニ

彩樺は比較的新しい印材の1つで、環境破壊や資源枯渇などの面を考慮して考えられた環境に優しいエコな印材として注目されています。

北方寒冷地で産出される真樺(バーチ材)という木材とフェノールレジンという樹脂を合成して高圧加熱処理することで作られており、通常の木材よりもひび割れが少なく耐久性のある新素材です。

人工的に作られた素材のため品質が安定していますし、そのうえできちんと木目や暖かな色合いが表現されているということで人気が高まっています。

値段もリーズナブルなので、環境に配慮した素材が良いとお考えの方におすすめです。

ただし、彩樺は朱肉の油分や乾燥に弱いところがあるため、保管には注意が必要。

こちらは木材全般に言えることですが、捺印後は柔らかい布などで朱肉をふき取るなどこまめなメンテナンスが大切になります。

また一般的な彩樺は落ち着いた茶色をしていますが、この他に「玄武」と呼ばれる黒の彩樺と「アグニ」と呼ばれる赤の彩樺を取り扱っているお店も多くあります。

色による価格の差はほとんどありませんので重厚感のある風合いがお好きな方は彩樺を選択してみてはいかがでしょうか。

価格相場 耐久性 おすすめ用途
彩樺 4,000円前後 (4.0) 実印・銀行印・認印・法人印
玄武(黒彩樺) 4,000円前後 (4.0) 実印・銀行印・認印・法人印
アグニ(赤彩樺) 4,000円前後 (4.0) 実印・銀行印・認印・法人印

楓(かえで)

楓は北海道産の「板屋楓」やカナダ産の「ハードメイプル」のチップに樹脂を浸透させて作られたエコ印材です。

飴色の艶と虎目調の木目が美しい上品なデザインの印鑑となっています。

天然木に近い手触りと程よい重量感を残しながら、変形やひび割れを防ぐ高い耐久性も特徴。

印鑑以外では家具や楽器、更にはボウリングのレーンや野球のバットなどにも使われており、衝撃に強い素材であることが分かります。

楓を黒く染めた「黒楓」もシックな雰囲気が出て大人の男性におすすめです。

価格相場 耐久性 おすすめ用途
4,000円前後 (4.5) 実印・銀行印・認印
黒楓 4,000円前後 (4.5) 実印・銀行印・認印

屋久杉(やくすぎ)

屋久杉は世界自然遺産である屋久島に自生している樹齢1000年以上の杉を指します。

この屋久杉は1954年に国の特別天然記念物に指定されたことでその後一切の伐採が禁じられたため、現在印材として使われているのは土埋木や倒木、切り株といった過去に伐採された杉の一部分です。

太古の生命を宿す屋久島で1000年以上の時を過ごした屋久杉は「神の宿る木」として崇められており、そんな屋久杉から作られる印鑑は深い歴史が感じられます。

また屋久杉は薬品を一切使わず、水と熱のみで圧縮する「圧密加工」という最新技術を利用しています。

そのため木材で作られる印鑑の中では最高級品であり、他の素材と比べても高価です。

高級志向の方、屋久杉の神聖な美しさに魅了された方はこちらがおすすめ。

価格相場 耐久性 おすすめ用途
屋久杉 20,000円前後 (5.0) 実印・銀行印・認印・法人印

おすすめ通販サイト

ここまで紹介した5つの印材を取り扱っている通販サイトをいくつかご紹介いたします。

実印・銀行印・認印をセットで購入すると割引になることも多いので、ぜひこの機会に印鑑を揃えてみてはいかがでしょうか。

はんこプレミアム

はんこプレミアム 木材だけで14種類ほど印材が用意されており、セット購入で25~30%の割引があります。

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ハンコマン

ハンコマン かわいらしいデコレーション付きの印鑑も人気で、即日出荷にも対応。

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Sirusi

印鑑をデザインする Sirusi 他の通販サイトでは見かけない木材を使用しています。

バルーンやラインといった印面に特徴のあるオリジナル印鑑も豊富です。

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おすすめの木材印材まとめ

今回は価格や製造方法に特徴のある印鑑を5つご紹介いたしました。

値段もリーズナブルで手に入れやすいものが多く、初めて印鑑を持つ方にもおすすめです。

木材は金属などにはない自然の温もりが詰まった優しさのある素材ですので、ナチュラルなデザインがお好きな方はぜひ木材を使った印鑑を検討してみてくださいね。

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