学部入試の年齢問題
医学部は、その難易度の高さから現役合格する場合よりも、浪人生活を経て複数年度受験して初めて合格の栄誉を勝ち取る場合が多い難関入試です。
また、医学部自体には合格していても、「志望校に合格したい」「国公立大学でないと学費の負担が厳しい」といった理由で再受験を選ぶ方もいらっしゃいます。
他学部と比べて、浪人経験者が多い分、再受験時の年齢に寛容な大学は多いものの、大学によってアドミッションポリシーが異なるため、各大学の特徴を知っておくことが重要となります。
浪人が1年や2年ならそれほど問題にはなりませんが、再受験時の年齢が20代を超えると面接試験時に評価点が厳しくなる場合もあります。
年齢が高いほど難易度は上昇
医学部の再受験にあたって、年齢を問題として評価点が厳しくなる理由は、卒業するまでに最速でも6年間はかかってしまうことと、医師国家試験合格後、一人前の医師として臨床の現場に出るためには研修医を経て時間がかかってしまうため、年齢が上がるほど医師として実働期間が短くなってしまうためと言われています。
しかし、再受験時の年齢に寛容な大学では「多様な人材を育成したい」「さまざまなバックボーンを持った人材が集まることで従来とは異なる視野の意見を取り入れたい」「医学における教育者として活躍を期待したい」といった、臨床の現場ではない部分での活躍や影響力に期待して募集しているところも少なくありません。
再受験生に寛容な医学部を目指す!
医学部再受験に寛容な大学の特徴としては、国公立大学が多く、面接試験を実施していない入試のところは比較的年齢に寛容であるとされています。
しかし、年々、時代の流れに応じて、従来は再受験に寛容であった大学も、現役生や1浪の合格を重視するように路線変更しているところもあります。
多浪生や社会人経験者で再受験を目指している方は、志望校の選定が合否に大きく影響してくるため、まずは各大学の特徴や情報について入手しておく必要があります。