国公立と私立では対策が異なる
医学部合格を目指す受験生にとって、志望校の選定から入試対策の勉強方法まで、戦略的に決めていくことをオススメします。
まずは、同じ医学部でも国公立大学と私立大学によって必要とされる受験科目が大きく異なる点に着目しましょう。
医学部と言うと、理数系学部の最高峰であり、数学や理科ができることが重要なポイントとなりますが、国公立大学では国語や社会といった文系科目も必要とされているため、「文系科目が苦手」という方は注意が必要です。
私立大学は、数学・理科(化学・物理・生物から2科目選択)と英語が主な受験科目となりますが、国公立大学はセンター試験の受験が必須とされているところがほとんどですので、満遍なく学習しなければなりません。
国公立大学医学部の受験科目
国公立大学の医学部を受験される方は、1次試験であるセンター試験対策と、各大学で実施される2次試験の対策を行っていく必要があります。
センター試験試験では、医学部受験でも5教科7科目の受験で評価されます。
ほとんどの国公立大学では国語・社会・英語・数学2科目・理科2科目で判定されることが一般的であり(例外として九州大学は理科3科目)、合格のためには文系科目も9割以上の得点を狙っていく必要があります。
また、2次試験でも東京大学・京都大学・名古屋大学・山形大学といった国立大学では国語の出題がなされるため、文系科目でも高い偏差値を保っておかなければなりません。
私立大学医学部の受験科目
私立大学の医学部では、1次試験が数学・理科・英語の3教科で構成されており、2次試験で面接や小論文を課すところが一般的です。
また、センター試験と大学独自の1次試験を併用しているところもあるため、センターで高得点を得られた方には可能性が広がる特徴もあります。
国公立大学に比べると、受験科目が少ないため滑り止めとして毎年多くの受験生が入試を受けますが、その分、志願倍率も非常に高くなるため少ない定員数を狙って狭き門となることが通常です。
受験科目が少ない分、筆記試験で問われる内容は応用力・実践力が試される非常に高い難易度の問題が頻出されます。
初見の問題も多く、解答するのに長時間かかるようなこともあるため、予備校の模試や難易度の高い問題集を繰り返し解くことで免疫をつけておくことがオススメとなります。