医学部の難易度
年々高まる医学部の難易度
少子化に伴う大学全入時代が叫ばれているなか、医学部入試においては年々受験者が増加しており、難易度は高まるいっぽうです。
平成19年度の医学部医学科の志願者数は12.8万人だったのが、平成26年度には16.9万人まで増加しています。
特に、私立大学医学部に至っては7年間で55%も志願者数が増加していますが、これは、相次ぐ私立医学部の学費値下げにより一般家庭の受験者層が増えた事が要因と言われています。
また、リーマンショックによる先行きが不透明な社会情勢も、安定して高い収入が期待できる医師という職業が魅力に感じられ、多くの優秀な受験生が集まり難易度を上げました。
以上のことから、医学部入試の難易度は以前にもまして高まっており、偏差値60後半の高い競争試験を勝ち抜く学力が要求されています。
医学部難易度ランキング
医学部入試の中でも、特に難易度の高い大学を国公立と私立に分けてTOP10で紹介しています。
大手進学予備校の偏差値ランキングを平均化して紹介していますが、国公立については旧帝国大学や旧制医科大学をルーツとする医学部の偏差値が高い傾向にあります。
いっぽう、私立に関しては、旧制医科大学などの歴史ある大学に加えて、順天堂大学や昭和大学など授業料が安い医学部は人気が高く、その分難易度も高くなっている傾向があります。
各医学部の偏差値を参考すると同時に、各科目の配点割合などを考慮したうえで、得意科目がより得点に反映し易い大学を選定すると合格のチャンスが高まります。
国公立大学医学部医学科TOP10(2015年度)
順位 | 大学名 | 前身 | 平均偏差値 |
---|---|---|---|
1位 | 東京大学 | 旧帝大 | 74.2 |
2位 | 京都大学 | 旧帝大 | 72.3 |
3位 | 大阪大学 | 旧帝大 | 71.3 |
4位 | 東京医科歯科大学 | 旧制医学専門学校 | 70.7 |
5位 | 九州大学 | 旧帝大 | 70.3 |
6位 | 千葉大学 | 旧制医科大 | 70.0 |
7位 | 東北大学 | 旧帝大 | 69.5 |
8位 | 名古屋大学 | 旧帝大 | 69.2 |
9位 | 京都府立医科大学 | 旧制医科大 | 68.5 |
9位 | 神戸大学 | 旧制医学専門学校 | 68.5 |
9位 | 広島大学 | 旧制医学専門学校 | 68.5 |
私立大学医学部医学科TOP10(2015年度)
順位 | 大学名 | 前身 | 平均偏差値 |
---|---|---|---|
1位 | 慶應義塾大学 | 御三家 | 72.2 |
2位 | 東京慈恵会医科大学 | 御三家 | 69.3 |
3位 | 順天堂大学 | 旧制医学専門学校 | 68.0 |
4位 | 大阪医科大学 | 旧制医学専門学校 | 67.5 |
5位 | 自治医科大学 | 新設医大 | 66.8 |
5位 | 日本医科大学 | 御三家 | 66.8 |
7位 | 昭和大学 | 旧制医学専門学校 | 66.5 |
7位 | 関西医科大学 | 旧制医学専門学校 | 66.5 |
9位 | 産業医科大学 | 新設医大 | 65.8 |
10位 | 近畿大学 | 新設医大 | 65.5 |
医学部予備校とは |
医学部予備校を学費で比較 |
医学部予備校を口コミ・評判で比較 |
全寮制の医学部予備校 |