新設の医学部について
近年の医療政策として
医師となるためには、医師国家試験に合格しなければならず、医師国家試験を受験するためには大学医学部に6年間通って卒業しなければなりません。
大学医学部の設置数や定員数は、国によって管理されており、言ってみれば医師の数は重要な国家戦略として国によって決められています。
少子化・高齢化が進行している日本において、医師の数は医療政策の根幹に関わる重要な課題であり、将来的な医師不足に対応するためにも今のうちから多くの医師を育成しておかなければならないという声も多く聞かれます。
こうした状況の反面、すでに医師の数は十分であり、これ以上医師を増やすことで人の命に関わる医者の質を落としてしまうという声も聞かれます。
医学部新設が決定した東北薬科大
医師の数は、特に地方において既に深刻な影響を及ぼしており、過疎地域では十分な医療を受けることが出来ないところも存在します。
このため、国は、東日本大震災の復興支援策として東北地方に限り1大学のみ認定する医学部新設が文部科学省から認定され、仙台市に拠点を置く東北薬科大学が2016年より医学部を開校する予定となっています。
東北薬科大学は、医師の地域定着策を軸に100人の募集定員を設ける予定であり、新設医学部として多くの現役生・浪人生が受験することとなるでしょう。
一次試験は仙台・東京会場において「理科」「数学」「外国語」「小論文」を実施し、二次試験は仙台会場で「面接試験」を実施します。
地域医療や災害医療を中心とした教育カリキュラムを掲げており、注目度の高い新設医学部となっています。
高まる新設認可の議論
東北薬科大学以外にも、千葉県成田市において医学部新設の議論が盛り上がっており、国家戦略特区を用いて高いレベルの医療人を育成する予定となっています。
このように、将来起こりえる医師不足に今のうちから対策を打つためにも、医学部新設の議論はさまざまな場面で行われており、実際に定員数の増加や新設の認可が下る大学も今後増えていくことが予想されています。
医学部新設や定員増減に関する情報は、各大学の公式サイトや予備校から情報を入手することが可能なので、気になる方は調べてみると良いでしょう。
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