医学部の奨学金制度
奨学金制度で医学部へ進学
医学部は学費が高額なため、各大学では奨学金制度を充実させており、学生支援を充実させています。
特に、慶應義塾大学では2015年から総額800万円・返済義務なしの奨学金を新たに設置していますので、1300万円程度の総額で済むことになります。
ただし、成績上位者10名となっていますので、上位国立大学医学部に流れがちな優秀な受験生の囲い込みが目的とみられます。
一般的な奨学金としては日本育英会で、医学部であれば最大16万円まで借りることが可能となっており、6年間の総額は1152万円となり、順天堂大学の学費の半分はカバーできます。
医学部の場合は、学費以外にも書籍代など高額な出費がかさむので、奨学金制度を積極的に活用していくことをおすすめします。
地域枠なら私立医学部でも経済的
経済面を考慮して、最初から国公立大学医学部一本に絞って勉強する受験生も少なくありませんが、私立大学医学部も選択肢に入れることで合格の可能性が大いに高まります。
これは、私立大学医学部は、国公立と異なり受験日程が各校によって異なってくるため、併願も可能となるからです。
また、受験科目も英語、数学、理科二科目だけで良いため、センター試験が必須の国公立大学医学部に比べて負担が少ない点も挙げられます。
では、気になる学費ですが、私立大学医学部の中には地域枠などを設けており、ケースによっては6年間の学費に匹敵する奨学金を支給していることがあります。
地域枠とは、医師不足が深刻な自治体が奨学金を貸与する代わりに、卒業後は一定期間指定された地域で医師として従事することで返済免除となるシステムです。
本気で医師を目指したいけれど、経済的に私立医学部への入学が困難な受験生は、地域枠も候補に入れてみることをおすすめします。
地域枠の例(詳しく各大学の入試ガイドを確認すること)
杏林大学・東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金) | |
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募集人数 | 10名 |
貸与金額 (6年間) |
修学費3700万円、生活費720万円 |
返済免除要件 |
①医師国家試験合格後速やかに医師免許を取得すること(大学卒業後2年以内に国家試験に合格すること) ②医師免許取得後、直ちに初期臨床研修を行い、引き続き小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として、東京都が指定する医療機関に、奨学金貸与期間の1.5倍の期間従事すること(6年間なら9年間従事)。 |
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