自分の得意分野で活かせる職場
クリニックは大規模病院と違い、眼科、耳鼻科、内科などの単科または3つ以下の科を設けて診察を行っています。
よって看護師も特定分野の知識を持っていれば良いので、自分の得意分野の診療科で経験や知識を活かすことができます。
通常、大規模病院に転職すると、専門外の科に配属されることも多く見受けられます。
もっと幅広い知識と経験を身に付けたい看護師さんにとっては魅力的ですが、自分の経験を活かしたい人はクリニックへの転職のほうが適しているでしょう。
近年では、美容整形外科や美容エステなどのクリニックの求人も増えてきているので、幅広い分野から自分の希望の分野を探すことが可能です。
時間的余裕が持てる職場環境
クリニックは中小規模の医療施設になるので、入院施設が無い場合が多く自分の時間を大切にしながら働けます。
通常だと交代制で勤務時間が不定期になりがちだったり、緊急の患者さんがいれば残業も余儀なくされます。
また、有給などの休暇もなかなか取れないことが多く、精神的にも肉体的にも大変です。
しかし、クリニックだと外来診療のみの場合が多く、夜勤無し、または残業無しの職場が多く週末もしっかりと休めるのが特徴です。
勤務時間も決まった曜日の決まった時間帯で働けるので、プライベートも充実できます。
特に小さなお子さんがいる看護師さんなどは、育児と仕事の両立ができる魅力的な環境です。
小規模ゆえの問題点
クリニックは、総合病院などの大規模医療機関に比べると収入が劣ってしまう傾向にあります。
またクリニックは小規模・少人数のため、採用を活発に行っておらず、人員補充や新規開業で求人を出す場合がほとんどです。
しかし転職サイトでは、非公開案件などで扱っていることも多いので、2、3社登録して探してみることをおすすめします。
さらに、小規模ならではの問題もあります。小規模のため役割分担ではなく1人でなんでもこなす必要があるので、ある程度の経験と行動力が求められます。
また、クリニックでは病棟で使用していた技術も使わなくなるので、大規模病院への復帰の機会が減ってしまうということも考えておいたほうが良いでしょう。