企業での看護師業務
企業で働く看護師は一般企業や医薬品メーカーなどで、主に社員の健康管理を行う業務となります。通常は医務室に常駐し、社員の健康相談、健康診断の補助、ケガや病気などの応急処置、またはカウンセリングを行ったりします。
その他、コールセンターでクライアントに対する健康相談や商品説明などの電話窓口業務もあります。
業務は一般社員と同じく日勤のみが普通で、夜勤もなく時間を有効活用できます。小さいお子さんがいる看護師さんも働きやすい環境ですね。
給与も一般的な医療機関より高い傾向があり、賞与が出る企業もあります。
企業なので福利厚生がしっかりしているところも多く、安定して働くことが可能な魅力的な職場がたくさんあります。
企業で看護師として働くデメリット
看護業務以外にも、OLさんと同じくデータや資料の作成のためにワード・エクセルといったPCスキルが必要となったり、医務室に訪れる社員とのコミュニケーションスキルも必要になってきます。
また、看護師は通常1~3人で勤務となるので、心のケア、健康の相談、さらには通常医師が判断する事項まで看護師に委ねられてきます。
よって、経験が浅い看護師さんやコミュニケーションが苦手な看護師さんには重荷となる可能性もあるでしょう。
いくら看護技術や知識が優秀であっても、PCスキルやコミュニケーション能力がないと採用される確率は低くなってしまいます。
また、今までにない業務や責任が増えてストレスを感じてしまい、デメリットに感じてしまう人もいるでしょう。
看護以外の業務も豊富
企業では看護師として働くだけでなく、治験コーディネーターとして働く看護師さんも多数いらっしゃいます。
治験コーディネーターとは、新薬などの臨床試験に参加する被験者の方々のケアや、医師や治験依頼者との仲介など正しく治験が行われるよう全体をコーディネートする調整役を担当します。
また、医療機器メーカーなどでフィールドナースとして活躍する看護師さんもいらっしゃいます。
フィールドナースとは、「クリニカル・スペシャリスト」として医療・看護分野の経験や知識を活かして製薬会社や医療機器メーカーなどの社員として働きます。
主に営業やMRに同行し、製品の操作方法についての紹介やトレーニング、販売サポート、または医療施設の体制作りの支援などを行っています。