iOS8と格安sim
新しいiPhone6やiPad Air2、iPad mini3が発売されるにあたって、スマートフォンの基本ソフトと呼ばれるiOSの新しいバージョンが導入されました。
新しい基本ソフトのバージョンはiOS8と言い、セキュリティの向上や新しい機能の追加など、さまざまな改良・改善がされています。
新しく発売されたiPhone・iPad以外でも従来型のモデルを利用している方にとって、iOS8は無料でアップデートすることが可能ですので、今お使いの端末でも新機能を無料で追加できる魅力があります。
しかし、simフリー端末を所有し格安simカードで安く運用している方にとって、iOS8へのアップデートは気をつける必要があります。
基本ソフトのアップデートは、今まで使えていた機能が一切使えなくなる場合もあり、iOS8にアップデートされた方の一部が、格安simカードでネットワーク通信を行えなくなってしまう事例も存在しています。
格安simカード事業者によって、iOS8で利用可能な所と、iOS8を入れてしまったら通信が出来なくなってしまう所があるため、ここでは、格安simカードを提供している各社がiOS8で利用出来るかどうかを比較していきます。
どの事業者が対応している?
格安simカードを提供している通信会社のほとんどが、docomoのネットワークを使用して運営していますが、最近ではauのネットワークを使用した格安simカードも登場しています。
iOS8に対応している通信会社として、docomoのネットワークを利用する事業者の多くは問題ないと各事業者の公式サイトに公表されています。
具体的には、OCNモバイルONE、DTI、U-mobile、So-net、BIGLOBE、BB.excite、IIJmioといった格安simカード事業者がiOS8に対応を発表しています。
しかし、auネットワークを利用したmineoについては、iOS8に未対応を発表しているため、お持ちの端末をアップデートする際や今後iOS8が標準搭載された新機種を購入する際は注意が必要です。
simカードの形状とiOS8って関係ある?
simカードは新モデルが発売されると形状が新しくなる傾向にあり、小型化・軽量化が進んでいます。
以前のiPhone4・iPhone4sはmicro-simカードを利用していましたが、iPhone5以降は小さなnano-simカードを利用して契約情報を端末に記録しています。
iPadに関しても、iPad AirやiPad mini以降のモデルはnano-simカードを使って通信をしています。
持っている端末によってsimカードの形状が異なっていますが、simカードの形状とiOS8にアップデートすることで通信が出来なくなる現象は関係ありません。
使用しているネットワーク事業者がiOS8のシステムに対応しているかどうかで通信の可否が決まるため、たとえ旧式のmicro-simカードでも最新のiOS8に問題なく対応している所もあれば、新しいnano-simカードでもiOS8にすることで通信ができなくなってしまう所もあるため注意が必要です。
各事業者のiOS8対応状況
企業名 | iOS8対応 | 設定方法 | 注意点 |
---|---|---|---|
OCNモバイルONE | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
DTI | ○ | プロファイルインストール | 一部でアンテナ表示なし |
U-mobile | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
So-net | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
BIGLOBE | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
BB.excite | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
IIJmio | ○ | プロファイルインストール | 一部でアンテナ表示なし |
hi-ho | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
@nifty do LTE | △ | 公式サイトに情報なし | nano-sim未提供 |
b-mobile | ○ | プロファイルインストール | 詳細な対応情報あり |
楽天ブロードバンド | △ | 公式サイトに情報なし | nano-sim未提供 |
ぷらら | △ | 公式サイトに情報なし | タブレットプランのみ |
ASAHIネット | △ | 公式サイトに情報なし | 特になし |
mineo | × | なし | 今後も対応予定無し |
※2014年10月時点