実印の作成サイズの選び方と一般的な大きさ~男性・女性のおすすめ~

印鑑を作る時に重要なサイズの決め方を解説

実印を作りたいと考えた時に出てくる疑問が「一体どのサイズの実印を作ればいいのか」というものです。

実はサイズを決める要因は数多く存在し、性別から名前の画数、用途によっても適しているサイズは変わってきます。

そこで今回は、実際に実印を作るとしたらどのサイズにするべきなのかを基礎を交えながら【男性用】【女性用】に分けて簡単に解説します。 この記事を読んで、後悔しない実印作りを行ってください。

実印として登録可能なサイズ規定・基本ルール

まず、実印として登録可能なサイズに以下のような規定があります。

実印として登録できる印鑑のサイズ

  • 印影の大きさが8mmの正方形に収まらないもの、かつ25mmの正方形におさまるもの

上記のサイズの範囲内で印鑑を作成すれば、問題なく実印として登録することができます。

ただし、サイズ以外にも登録できない印鑑の条件があるので作成前によく確認しておきましょう(→実印として登録できない印鑑)。

ちなみに、一般的に「直径8mm以上、25mm以下」と表現することが多いですが、規定のサイズ内であれば丸印だけではなく角印も実印として登録可能です。

法人用の実印にもサイズの規定がある

実印には個人のもの以外に、法人用の会社実印も存在します。

個人の場合は、必要になるまで実印を作成しなくても構いませんが、会社を設立するためには登記が必要となり、必ず「代表印」といわれる特別な実印が必要になります。

個人用の実印とはサイズに関する規定も異なるので注意が必要です。

登記に使用できる実印のサイズ

  • 一辺が1cm(10mm)の正方形からはみ出す大きさであること
  • 一辺が3cm(30mm)の正方形に収まる大きさであること

会社実印は、個人用の実印と比べて一回り大きいサイズになります。

法人用の実印を作成できる印章店では、「18.0mm」または「21.0mm」のサイズでの作成をおすすめしています。

印鑑の書体とサイズの関係

印鑑に使用される書体には多くの種類があり、その特徴によって、どういった用途の印鑑に向いているか、などの違いがあります。

一般的に、実印用の印鑑の書体として人気の書体は「印相体(吉相体)」と「篆書体」。どちらも実印の書体として相応しい特徴を持った書体です。

サイズによってどちらの書体を選ぶか決めても良いでしょう。

印相体(いんそうたい)吉相体(きっそうたい)

印相体(いんそうたい)」は、開運印鑑書体として縁起が良い書体でもあるため、別名で吉相体(きっそうたい)とも呼ばれています。

最も複雑な印影となる印相体は、可読性が低いため偽造されにくい、枠の部分が欠けにくい、などのメリットから非常に人気のある書体です。

男性と女性どちらからも人気のある書体ですが、女性の実印よりも一回り大きいサイズで作成する男性の実印書体として特に好まれています。

篆書体(てんしょたい)

篆書体(てんしょたい)」は実印の書体として最も一般的な書体です。小さなサイズでも映える篆書体は女性用の実印書体として人気です。

一般的な篆書体の他に、文字が細く、比較的柔らかいイメージの「細篆書体(ほそてんしょたい)」も女性の実印に人気の書体。枠は太いので欠けにくくなっています。

篆書体も印相体と同じく可読性の低さから偽造されにくい書体とされ、印相体よりも判読しやすいため印鑑登録に通りやすいなどのメリットがあります。

男性用の実印として一般的なサイズは?

実印は、使用頻度の高い印鑑(銀行印や認印、仕事で使う仕事印)より一回り大きいサイズで作ります。

男性用の実印として一般的なサイズは「15.0mm以上」。使いやすいサイズは15.0mmですが、一回り大きい16.5mmや18.0mmのサイズも人気です。

男性用の実印サイズのポイント!
  • 15.0㎜以上のサイズで作成するのが一般的
  • 大きいサイズで作成すると見栄えが良く箔がつく
  • 奥さんの実印よりも一回り大きいサイズで作る
  • フルネームで作成するので大きめのサイズを選ぶ
  • おすすめは「16.5mm」

より大きい方が見栄えが良くなる

実印を使用する場面はそう多くありません。重要な書類や契約時など特定の場面で使用します。

そのため、円の大きさが大きいほど縁起も良く見栄えも良く映るため、取引先の相手からも印象も良いでしょう。

夫婦でバランス良く作る

男性用の実印は女性用の実印より大きく作るのが一般的。縁起担ぎのためとも言われていますが、夫婦で実印を作る場合は奥さんの実印をベースにしてサイズを決めると良いでしょう。

たとえば、奥さんがすでに15.0mmの実印を持っていた場合は16.5mmの実印を選ぶとバランスがよくなります。

名前の画数で選ぶ

男性用の実印の場合、「フルネーム」で彫るのが一般的です。名前の画数によっては大きめに作った方が見栄えが良くなります。

画数が多くても、印鑑専門店で作成すれば印影が潰れてしまうことはないので安心してください。

結局どのサイズがいいの?「15.0」「16.5」「18.0」の特徴比較

15.0mm

一般的なサイズの実印です。どのような場面でも問題なく使用することが可能。

上昇志向を持っている人には少し物足りなさがあるかもしれません。もう一回り大きいものを使いましょう。

16.5mm

一般的な実印より一回り大きいサイズです。15.0mmの実印よりも主張が強い印影となります。

そのため、会社での職位が高い方、昇進を狙う方は最低でも16.5mmのサイズで実印を作成しておきましょう。

結婚して奥さんが15mmの実印を持っている旦那さんにもおすすめのサイズです。

18.0mm

一般的によく見る実印のサイズの中では最も大きいサイズです。部長クラス以上の人が愛用していることが多く、相手からもそれだけ注目を集めます。

そのため、部長や副社長、社長などの重役に就いている人向けのサイズと言えます。その他、実印とは一生ものなのだから歳を取った後にも恥ずかしくなく使えるものにしたい、など長く愛用することを考えてこのサイズにしている人もいます。

18.0mm以上の実印は存在するの?

最初の方に書いた通り、実印の規定サイズは25mm以下であれば登録可能です。そのため、稀に21.0mmや24.0mmなどの大きいサイズの実印を持っている人もいます。

会社経営者や、新規事業を始める際の縁起担ぎや気合入れのために作るなど、存在感・信頼感を出したい方にはもってこいの大きさです。

21mmがどのくらいの大きさなのかイマイチイメージできない人は、1円玉を取り出してください。1円玉の直径が20mmなので、それをほんの少しだけ大きくしたのが21.0mmの実印サイズとなります。

女性用の実印として一般的なサイズは?

女性が実印を作るときも銀行印や認印より大きいサイズで作成します。

女性用の実印サイズは、「13.5mmか15.0mm」が一般的です。男性用の一般サイズが15.0mmや16.5mmなので、一回り小さいサイズとなっています。

縁起担ぎとして男性よりも女性の方が一回り小さい方がバランス的に良いとされています。

女性用の実印サイズのポイント!
  • 13.5㎜以上のサイズで作成するのが一般的
  • 旦那さんの実印よりも一回り小さいサイズで作る
  • 彫刻する名前に応じて「13.5mm」か「15.0mm」
  • おすすめは「15.0mm」

夫婦でバランス良く

結婚している場合は旦那さんの実印に合わせてサイズを調整する方法が一番確実です。旦那さんが15.0mmなら13.5mm、16.5mmなら15.0mmを実印として登録することをオススメします。

もし、お互いに新しく実印を作ろうとなった場合は、「(小)女性の実印<男性の実印(大)」となるように作成しましょう。

名前の画数で選ぶ

女性用の実印は「名前のみで作成するのが良い」ととされています。

その一番の理由が、結婚を機に姓が変わってしまう可能性があるから、というものです。姓が変わっても、名前だけの実印なら問題なく使えることができます。

その他にも、フルネームの実印には「一家を背負って立つ」という大黒柱的な意味があるとされたり、その方が縁起が良いなどの理由があります。

ちなみに、女性がフルネームで実印を作成してもまったく問題はありません。お店の責任者だったり、社会的に肩書がある場合、色々な書類にサインすることが多いので、フルネームの実印の方が見栄えがよく、箔が付きます。

名前の画数とサイズの目安

名前が一文字 13.5mmがバランスの良い実印になります。
名前が二文字 13.5mm、15.0mmどちらでも対応可能ですが、画数が多ければ15.0mmの方が向いています。
名前が三文字以上 13.5mmだと少し窮屈に見える場合もあります。余裕を持つのであれば15.0mmにしておきましょう。
フルネームで作る場合 15.0mm以上のサイズがバランスが良いとされています。代表印の場合は、18.0mm以上を推奨します。

さらに、名前が漢字ではなく平仮名だった場合でもサイズが若干変わってきます。

また、女性の実印は「お名前ヨコ書き」が良いとされており、横の配置には「守護」や「安定」など、家庭を守るものとしての意味があります。

この場合、右から左に読めるように彫刻するので、バランスを見て実印のサイズを検討してみてください。

好みで選ぶ

女性ですから、デザインなどで選ぶのも一つの手段です。

あまり太過ぎず華奢な見た目が好きなのであれば13.5mmを選んでもいいですし、気に入ったデザインが15.0mmにしかなければそれを選ぶのも手だと思います。

女性は男性と比べて、手も小さいため太過ぎると使いにくい場合がありますのでご注意ください。

実印は一生のものなので、後悔のないように作りましょう。

実印を作成するなら印鑑専門店で

実印は役所に登録する重要な印鑑ですので、市販の既成品の印鑑を使用するのは相応しくありません。

特に、三文判は大量生産された印鑑ですので、同じ印影が存在する可能性があります。実印として登録できない可能性もあるので絶対に使用しないようにしましょう。 実印を作成する際は、印鑑専門店で作成するようにしましょう。

印鑑専門店は実店舗とネット通販がありますが、ネット通販のほうが品揃えも豊富で値段も安く作成することができるのでおすすめです。

印鑑通販サイトで実印を作成する際は、信頼と実績のあるお店をお選びください。

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