実印の素材と言えば象牙や黒水牛などが定番ですが、最近は金属やパワーストーンなどで作られた実印が次々と登場していることをご存知でしょうか。
中でも金属素材のチタンは抜群の耐久性と捺印性を誇り、手入れのしやすさからも注目を集めています。
スタイリッシュで洗練されたデザインも美しく、入手が困難になりつつある象牙の代わりとして人気が高まっています。
ここではそんなチタン印鑑の特徴やメリット・デメリットをまとめて解説していきます。
実印にもおすすめ「チタン印鑑」の特徴
チタンは地球上に多く存在する金属の1つで、100%リサイクルが可能な環境に優しいエコ金属です。
非常に硬度が高いことからこれまでは加工が難しいとされてきましたが、現代の技術によって実用化が進み始めました。
最近は印鑑だけではなく、航空機や工場などの施設からゴルフクラブや眼鏡のフレームといった身近なものまで幅広く活用されています。
そんなチタンは耐久性や捺印性の高さなどから実印素材として優れており、その実力は象牙をも上回ると言われています。
人気のチタン印鑑は種類が豊富で選び方いろいろ
チタン印鑑と一口に言ってもその種類は豊富で、加工方法や別素材との組み合わせによって10種類以上あり、シンプルながら自分らしさを出せるのも特徴です。
基本的には表面の加工方法によって「ブラスト加工」と「ミラー加工」の2種類に分けられ、そこから色付きやパワーストーン付きなどのアレンジが施されます。
ブラスト加工(ブラストチタン)
ブラスト加工は表面に小さな粒子を当てることで艶を消し、マット感を出したものです。
光沢を抑えているので落ち着いた輝きになり、大人の高級感がある上品なデザインとなります。
また指紋などが残りにくいので長期間使用していても汚れが目立ちません。
ミラー加工(ミラー(鏡面)チタン)
ミラー加工はその名の通り、表面を鏡のように磨き上げることで美しく輝かせる加工技術です。
眩しいぐらいの輝きは印鑑の価値を上げ、持っているだけでステータスを感じさせます。
指紋が付きやすい部分があるので、使用後はこまめに拭き取るようにすると良いでしょう。
上記の加工に加え、チタンの表面に色を付けたカラフルな印鑑も人気です。
と言っても塗料などで色を塗っているわけではなく、チタンの表面に酸化被膜を作り出して光の反射を調整することで発色させています。
酸化被膜の厚みによって様々な色を出すことができ、その数は100種類以上と言われています。
この他、カーボンや革などを巻き付けたものやアタリの部分にパワーストーンをあしらった宝石埋め込み印鑑などもおすすめ。
宝石埋め込み印鑑については後ほど詳しくご紹介いたします。
チタンは金属アレルギーの方でも安心
チタンは金属の1つですので、金属アレルギーをお持ちの方は少し不安になりますよね。
通常、汗やリンパ液によって溶け出した金属が肌に影響を与えることでアレルギー反応が出ます。
ところがチタンの場合は酸化被膜がバリアとなり、金属が溶け出すことを防いでくれるため、アレルギーの方でも安心して利用できるのです。
チタンは人工骨やペースメーカー、インプラント治療などにも使われており、人体に悪影響のない優しい金属と言えます。
これまで金属アレルギーで悩んでいた方も、チタンの実印なら安心して使うことができるでしょう。
チタン印鑑の【メリット】とは?実印や銀行印におすすめのポイント
種類も豊富で人体に優しいチタンですが、その他にも次のようなメリットがあります。
- 耐久面が非常に優れている
- 捺印性が高い
- お手入れが簡単
それぞれを詳しく見ていきましょう。
耐久性・耐摩耗性・耐熱性を兼ね備えた丈夫な材質
チタン印鑑の最大のメリットは圧倒的な耐久性の高さにあります。
実印や銀行印の場合、印鑑が少しでも欠けてしまうと効力を発揮することができず、再度新しい印鑑を登録する必要が出てきます。
特に実印は役所まで出向かなければいけないので、できれば避けたいところ。
これまで実印に最適とされていた象牙や牛角などは、耐久性の面では優れているものの、強い衝撃を与えたり硬いところにぶつけたりするとどうしても欠けてしまうという弱点もありました。
その点チタンは金属ですから衝撃にも強く、欠けたり摩耗したりするという心配がありません。
また耐熱性も高く、万が一の場合でも変形したり燃え尽きたりすることがないのも魅力です。
チタンの融解温度は約1670度とされており、火災時の最高温度が約1000度なので、影響が出ることはまずないと考えて良いでしょう。
このように衝撃にも摩耗にも熱にも強いチタンは、実印や銀行印のような一生ものの印鑑に使う素材として最適と言えます。
キレイに押せる捺印性の高さ
実印や銀行印を使う場合、あらかじめ登録した印鑑と印影が一致しているかどうかによって本人確認を行います。
朱肉が付きすぎてにじんだり、逆に朱肉の付きが悪くかすんだりすると、正しい印影であるかどうかの判断ができず何度も押し直す羽目になるかもしれません。
実印に使う素材は丈夫なら何でも良いというわけではなく、適度な朱肉の付き具合やボディの持ちやすさなども重要なポイント。
チタンの場合、構成している粒子が非常に細かいため朱肉のノリが良く均一に付着します。
そのためムラのない鮮明で美しい印影を表現することができるのです。
捺印性の高い印材と言えば象牙が有名ですが、チタンはそんな象牙にも劣らない優れた素材となっています。
水洗い可能なお手入れのしやすさ
実印の素材としてよく使われている象牙や牛角、柘などは自然素材のためこまめなメンテナンスが欠かせません。
乾燥や激しい温度の変化、また水分などに弱いことが多く、雑に保管しているとひび割れたり変形したりする場合も。
ではチタンはどうかと言うと、先ほどもお伝えした通り耐熱性が高いため急激な気温の変化には動じません。
乾燥で劣化することもないですし、朱肉が染み込んで変色するということもないです。
また酸化被膜のバリアがあるので水分によって錆びることもありません。
他の素材では柔らかい布やティッシュで印面を優しく拭き取る必要がありましたが、チタンは水でジャブジャブと洗い流しても大丈夫なのです。
お手入れが簡単に済むというのは、1つの実印を長く使っていく上で意外と重要なポイントではないでしょうか。
ただし、いくら丈夫とは言っても実印は自分と一生付き合っていく大切な存在です。
裸で適当なところに置いておくのではなく、きちんとケースを用意して丁寧に扱うことをおすすめします。
チタン印鑑に【デメリット】はある?意外とデメリットじゃないかも…
チタン素材の実印はメリットが多く、他のどの素材と比べても優秀だと言えます。
では、デメリットはどうでしょうか?チタン素材のデメリットとしてよく挙げられるのは以下の3つです。
- 値段が高い
- 金属なので重い
- 冷たいイメージがある
それぞれを詳しく見ていきましょう。
値段が高い
チタンは象牙ほどではありませんが、黒水牛や柘などと比べるとやや高価となっています。
硬度が高いことによる加工の難しさと作業工程の多さがチタン印鑑の値段を高くしている理由です。
それでもチタンはメリットが圧倒的に多いので、長い目で見るとコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
安い実印を何度も買い替えるよりも、しっかりした1本を長く使い続けることをおすすめします。
以下に大手通販サイトのチタン印鑑の価格相場をまとめました。
今回はブラストチタンタイプ・15.0mmサイズの相場をまとめていますが、印鑑のサイズやその他のオプションによっても前後するため参考程度にご覧ください。
ネット通販サイト | ブラストチタン価格 |
---|---|
はんこプレミアム | 8,000円前後 |
はんこdeハンコ | 13,000円前後 |
ハンコヤドットコム | 15,000円前後 |
ハンコマン | 17,000円前後 |
平安堂 | 30,000円前後 |
はんこプレミアムであれば8,000円前後で購入できるので「チタンで実印を作りたいけど予算を抑えたい…」という方は、はんこプレミアムを利用してみてはいかがでしょうか。
他の印材と比べて重量感がある
チタンに限らず、金属の印鑑は他の素材と比べてずっしりとした重量感があります。
と言ってもその重さは鉄の6割程度ですので、重くて持ちにくいというほどではありませんし、金属の中で言えば軽い部類に含まれます。
印鑑に適度な重みがあることで捺印する際の安定にもつながります。
あまり力を入れなくても、はっきりと美しい印影を残すことができるので女性の方にもおすすめです。
そもそも実印は頻繫に使うものではありませんので、多少重みがあっても気になることはないでしょう。
重要な契約を結ぶ際、実印の重みから契約に対する重みをも感じることができ、責任を持って捺印するという縁担ぎにも良いかもしれませんね。
ぬくもりがなく冷たい印象になる
金属の実印と聞くと、どうしても無機質で冷たい印象を持ってしまう方も少なくありません。木材のような自然のぬくもりは感じませんし、パワーストーンのような華やかさもないですよね。
ところが最近のチタン印鑑は前述したようにカラーバリエーションも増えていますし、カーボンや革をあしらったオシャレなものも登場しています。
またチタンは熱伝導率が小さいため、実際持ってみるとあまりヒヤッとする冷たさは感じません。
金属なのでどうしても機械彫りにはなりますが、印面は熟練の職人さんが1つ1つデザインしており、きちんと人のあたたかみを感じられます。
チタン印鑑のデメリットとして挙げられる点も、見方を変えればメリットになるのです。
特に金属特有のクールなデザインは、むしろスタイリッシュで格好良いと若い世代の男女から支持を得ています。
クールなデザインが人気を集めるチタン印鑑
現代風のクールな見た目も、チタン印鑑が人気を集めている理由の1つでしょう。
最近はシルバー1色だけではなく豊富な種類のチタン印鑑が登場しています。
金属印鑑に冷たいイメージをお持ちの方も、オシャレで開運効果を期待できる最新の印鑑を知ることで印象が変わるかもしれません。
スタイリッシュで洗練された輝き
チタンの実印は、やはり金属ならではの美しい輝きが目を惹きます。
ブラスト加工によってマット感を出した場合も、ミラー加工でピカピカに磨き上げられた場合も、それぞれ異なる美しさを持っています。
また独特の発色技術によって生み出される豊富なカラーバリエーションも魅力です。
特にブラックやゴールドといった色合いは高級感が出るため男性の実印や会社の実印としても人気が高いです。
女性に人気!ワンポイントで開運効果も
最近はチタン印鑑のアタリ部分に誕生石やスワロフスキーといった宝石を埋め込んだ宝石埋め込み印鑑も注目されています。
木目などが描かれていないチタン印鑑は、見た目がシンプルで物足りないと感じる方も少なくありません。
ところが発色の美しいパワーストーンをあしらうことで一気に上品さが増し、大人の女性が持つ実印としてふさわしい雰囲気へと変化します。
パワーストーンにはそれぞれ意味があります。
恋愛運や仕事運など、パワーストーンの埋め込まれた実印を使うことで本来の自分が持つポテンシャルを引き出してくれる力強い存在になってくれるかもしれません。
誕生石は身に付けることで幸運を呼ぶと言われていますので、どの石にしようか悩む場合は誕生石を選ぶと良いでしょう。
また宝石が埋め込まれていることもあり、女性へのプレゼントとしてもおすすめです。
プロポーズや記念日などにチタン印鑑を贈ってみてはいかがでしょうか。
チタン印鑑が買えるおすすめ通販サイト
チタン印鑑が格安で購入できる「はんこプレミアム」
チタン印鑑が10,000円以下で購入できる業界最安クラスの通販サイトです。
値段は安くても品質にはこだわって作成しています。当サイトでは実際にチタン印鑑製造現場に行って確認してきました(インタビュー記事はこちら)。
実印・銀行印・認印のセット購入で割引をしてくれるなど店舗で購入するよりもお得!ブラストチタンやブラックチタン、純チタンの取り扱いがあります。
ハンコヤドットコムのチタン印鑑専門店「チタン印鑑スクエア」
10種類のカラーバリエーションやアタリへのパワーストーン埋め込みなど、自分らしさを表現できる実印を多く取り揃えています。
法人の実印として使われることの多い天丸タイプも取り扱っており、持ちやすさを重視したい方におすすめ。
印材の品揃えNo.1「平安堂」
天然皮革のリザードを巻き付けた独特のデザインが魅力的な革張りチタンなどが用意されています。
他社と比べてやや高価ですが、珍しい素材を使ったものが多くこだわりの実印を作りたい方におすすめです。
チタン素材の特徴と選び方
- 加工方法やアレンジによって豊富な種類がある
- 他の素材と比べて圧倒的な耐久性を誇り、お手入れも簡単
- 捺印性が高く、鮮明で美しい印影が残せる
- 安くて品質の良いチタン印鑑を作りたいなら「はんこプレミアム」
現代風の洗練されたデザインが美しいチタンは、今後の印鑑業界で象牙に代わとして実印素材の定番となっていくことが予想されます。
一生ものの買い物としても最適ですので、実印を作る予定のある方はチタン素材を選んでみてはいかがでしょうか。