認印に用いられる竹とは?
認印の素材に用いられる竹は、古来よりわたしたち日本人になじみの深い素材であり、手に入りやすく加工しやすいため、認印の印材として使用されるほか、様々なものに利用されてきました。
伝統的な竹製品として尺八、能管などの楽器や、茶道に用いられる茶杓などがあり、昔は囲炉裏の上に保存し数十年にわたっていぶして炭化した煤竹と呼ばれるものを加工して使用していました。
現代の日本では、囲炉裏のある家がほとんど見られなくなったため、人工的な加工を行っているものがほとんどです。
煤竹を利用した商品は非常に高価であり、希少価値が高いため入手が難しい場合があります。
他に竹を使った製品では剣道などに用いられる竹刀や、竹トンボや竹馬などの伝統的なおもちゃがあります。
竹の認印のメリット・デメリット
竹の認印のメリットは、竹という素材自体が手に入りやすく、削る・曲げるなどの加工がしやすいため、天然素材の印鑑の中でもリーズナブルであることが挙げられます。
通常竹の印鑑は乾燥させたものに加工を施して強化しているのですが、その強度は柘の印鑑にも劣らないので、普段から使用する機会の多い認印の素材として優れていると言えるでしょう。
また、竹の印鑑は使用しているうちに手油が染み込み、とても美しい艶が出てきます。特別なお手入れをしなくてもいいのは嬉しいポイントですね。
竹の認印のデメリットは、衝撃に弱く床に落とすなどすると割れてしまう恐れがあるということです。
そのため使用後はハードケースにしまうことをお勧めします。
長く使用するためにも保管には気を付けたいですね。
竹の認印はどこで手に入れるの?選び方は?
竹の認印は、大きさが一つ一つ異なるため、機械彫りでの大量生産が難しく、ほとんどの場合が手彫りでの作業になります。
そのため職人さんが手彫りで仕上げることにこだわっているような、昔ながらのハンコ屋さんで取り扱っていることが多いようです。
機械彫りの印鑑は安価で気軽に購入することが出来るのが良い点ですが、やはり手彫りの印影の美しさや柔らかさには劣るので、長く使用することを考えると竹の認印はとてもお勧めです。
値段はお店によって違いますが、安いもので3,000円からと、素材の丈夫さとオリジナリティを考えるとかなりお得なのではないでしょうか。
サイズや節や印面などの見た目も一つ一つ違い、とても愛嬌があるので是非手に取ってお好みの一本を探してみてください。