認印と実印の違い

認印と実印の違い

実印って?

日本社会において、重要書類や契約書類に印鑑は必須となっていますが、さまざまな種類のある印鑑の中で最も重要と言われるものが、「実印」になります。

実印とは、居住している市町村の役所に「印鑑登録」の届け出をすることで、本人の印鑑である事を公的機関が証明した「印鑑証明」の付与を受ける事が可能となります。

15歳以上の方が一人につき一個の印鑑を登録することが可能であり、外国人の方でも外国人登録がされている場合は登録可能です。

引っ越し等で、今まで住んでいた居住地から別の自治体に転居する際は、登録されていた印鑑は自動的に登録解除されるため、転居後、早い段階で新しい自治体に対して印鑑登録を済ませることをオススメします。

認印と実印の関係

実印は、一人につき一個した持つ事のできない重要な印鑑になることから、重要な契約の際や書類に捺印する大切な印鑑となります。

実印を利用する場面として、婚姻届・借用書・不動産取引・遺産相続・自動車購入・保険金受領など、通常は人生の中で数回しか起きない、人生の転機とも言える場面で利用する印鑑になります。

印鑑には、大きく分類して「実印」と「認印」の二種類が存在しますが、実印以外の印鑑のことを認印と言います。

つまり、普段の生活において日常的に利用している印鑑はすべて認印となり、郵便物の受取りや仕事上の承認印など、多岐に渡って用いられています。

認印は、利便性・携帯性の高さで選ばれる傾向にあるため、使いやすいシャチハタ印が人気となっています。

実印の申請方法

個人の認印や銀行印と違い、個人の実印は自治体に登録して車や家を購入したり、遺産相続したりと、自分の人生において重要な場面で使用します。

まず、そもそも実印は自治体に印鑑登録をして初めて、実印としての効力を持つため、いくらいい印鑑を持っていても自治体に印鑑登録しなければ認印となんら違いもありません。

申請は簡単で印鑑登録は、各自治体や時期にもよりますが、早ければ20分程度で簡単に手続きをすることができます。

では、具体的な実印の印鑑登録の手順ですが、まず事前に用意するものは、パスポートや免許証などの顔写真がついた①公的身分証明書、実印として印鑑登録する②印鑑、③手数料の3つを準備しなければなりません。

手数料は、自治体ごとに違いますが、安くて100円高いところでも500円程度となっています。

次に、印鑑登録をする場所ですが、印鑑登録は住民登録している自治体の役場でしか手続きを行うことができず、該当する役場以外では印鑑登録ができないため注意が必要です。

役場に行ったら、印鑑登録の申請書を書き、登録する印鑑を捺印し、公的身分証明書を提示すれば手続きは完了です。

印鑑登録の手続きが全て完了すると、印鑑登録カードをもらいます。

この印鑑登録カードは、車を購入する際などに実印を使用する際に必要な、印鑑登録証明書を発行する際に必要となるため、大切に保管しておきましょう。

実印は個人の印鑑として最も大切な印鑑です。

実印を印鑑登録するタイミングとしては、進学、就職、結婚、成人など、人生の大きな節目となるタイミングで行うのがオススメです。

おすすめの実印

実印を利用する場面として、取り扱う金額や責任が非常に大きな場合がほとんどであることから、犯罪や不正に悪用されないよう、セキュリティ面で気をつける必要があります。

個人向けの実印としては、耐久性が高く壊れにくい素材であるチタン等の金属系印材を使った印鑑であり、印影も偽造しにくい字体のものがオススメとなります。

実印は、「一生ものの印鑑」と言えるものであるため、多少価格が高くなったとしても、素材や印影にはこだわりを持って慎重に作製することがオススメです。

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