銀行印の素材として有名な彩樺とは?
彩樺とは、バーチ材(かば)の間伐材を薄く削りだし、樹脂に漬け込み高圧加熱処理を施した合成木材です。
したがって従来の木材よりも強くなり、強度・硬度があるのが特長の印材です。
その特長を活かし、フローリング、家具などの建具などにも使用されている木材なのでとても馴染み深い身近な素材といえるでしょう。
伸縮やひずみも少なく、きめも細かいので印鑑に非常に適した素材で、天然木より耐久性・色合いが良いため人気があります。
そのうえ、彩樺は環境保全に考慮したエコな木材として注目されています。
素材には間伐材を使用していることから、地球に優しいエコ素材として官公庁や公共機関から推奨されている印材なのです。
彩樺で製造された銀行印の長所と短所
何といっても彩樺は木材でありながら耐久性に優れている点が特徴です。
印鑑は重要なシーンで利用するものですから、万が一使い物にならなかったら大変なことになってしまします。
その点、彩樺はプレス加工と樹脂の利用により高硬度に仕上がっていますから、繊細な捺印部分もヒビ割れなどが発生しにくく、耐久性に優れている点がメリットです。
また、彩樺は植物系の印材ですから、メンテナンスは木材系の印鑑と同じように扱う必要があります。
硬度があるとはいえ、朱肉には油分が含まれていますから劣化が起こる可能性があります。
それを避けるためには、捺印後には朱肉を拭きとるようにするなどして、メンテナンスを行うようにしましょう。
彩樺の銀行印を選ぶ際のポイント
実は意外にも、彩樺の印鑑を取り扱っている販売店は少ないのが現状です。
ですから購入を検討される場合は先に取扱店を調べておくのがおすすめです。
また、相場としては5,000円前後のものを購入されている方が多いようです。
枯渇リスクがあるような素材ではありませんから、価格が変動することもありませんので、安心して比較候補に入れてよい印材といえるでしょう。
彩樺の印鑑は、発色が美しく、色によって人気に男女差があるようです。
カラーバリエーションは黒、ブラウン、赤みの強いブラウン、ベージュなどがあり、黒は男性、赤みがあるブラウンは女性に人気があるようです。
色を見比べたい方は事前に品揃えを確認しておくのがよいでしょう。