医学部受験の小論文対策
小論文のポイント
医学部入試の二次試験では、筆記による学力審査以外にも、面接試験や小論文試験を課す大学が多くあります。
小論文は、自分が考える「意見」とその「理由」を文章に組み込み、話に道筋を付けて相手を説得するための文を指します。
小論文の試験では、「命の重さについて思うことを述べよ」といったテーマが出題され、テーマに対する自分の意見と、なぜそういう考えを持っているのか根拠を記述することで、論理性の高さや説得力について採点がされます。
作文のような表現の美しさや心境・感想を書くのではなく、読み手を意識して「自分の考え」を相手に伝えるための文章を書かなければなりません。
自分が主張するだけでなく、論拠やその考えに至るまでのプロセスを順序立てて書くことができるかがポイントとなります。
医師としてふさわしいかの判断材料
医学部入試における小論文は、学校側が受験生に対して「医師としてふさわしいか」どうかの判断を行うために課す試験となります。
近年、重大な医療ミスが訴訟問題として多発している現状において、医師としての倫理観・社会的責任・資質といった総合面で、人の命を救う仕事に就くことが適切かどうかを厳しく判断されます。
例えば、自己の保身のために医療ミスを隠蔽するような人格の方が医師となってしまった場合、不幸な目に遭ってしまう患者を生み出さないよう、論理的思考が出来る人材が必要とされています。
医療人としての自覚や関心・問題意識はもちろんのこと、受験生一人ひとりの人格面のバランスについても細かく審査されるため、学力のみならず小論文においても医師らしい文章が求められます。
頻出問題と考え方の基礎
医学部入試の小論文対策としては、医療分野に関する頻出トピックスを重点的に抑えつつ、普段から文章構成能力を模試や答連で鍛えておくことがおすすめです。
頻出トピックスとしては、「死生観」や「先端医療技術」、「高齢化社会における介護問題」「医師と患者のコミュニケーション」などが挙げられます。
専門的な知識で対応するというよりも、自らの見解を述べた上で軸となる考え方の理論を書くことが出来れば得点を重ねることは出来るようになります。
定番トピックスに対しては、あらかじめ模範解答を頭に入れておき対策することはできるものの、医療人としての考え方や行動指針についても理解しておくことで幅広いテーマに対応することができます。
医療の世界について広く知見を持っておくことも重要であり、新聞のニュース欄や最近の医学・科学について日頃から関心を持って接しておくことがポイントとなります。
知識を答案にぶつけるためではなく、考え方の基礎を養うことでどんな問題にも対処可能な小論文対策が最善策と言えます。
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