2019年3月のサービス開始以降、データ通信無制限が話題となっている「どんなときもWiFi」。
3大キャリアのLTE回線に対応したことで、その場で最もつながりやすい回線へと自動的に切り替えてくれるのが特徴です。
ここでは、どんなときもWiFiの速度を中心に、他社回線との比較や評判をまとめてご紹介いたします。
どんなときもWiFiの通信速度と他社回線比較
冒頭でお伝えした通り、どんなときもWiFiはdocomo・au・Softbankの3大キャリアのLTE回線を利用しているというのが大きな特徴です。
これは、特定キャリアのSIMカードを差し込まなくても、サーバ上で各キャリアのSIM情報が適用される「クラウドSIM」という次世代の通信技術によって誕生しました。
これまでは、ワイモバイルが提供している「ポケットWiFi」はSoftbank、UQコミュニケーションズが提供している「WiMAX」はUQとauの回線というように、利用できる回線が限られているのが通常でした。
どんなときもWiFiは上記の3大キャリアに対応することで、使用する場所において最も速い回線に自動で切り替えることが可能となったのです。
そのため、他社のモバイルWiFiルーターと比べて通信が安定していると言われるどんなときもWiFiですが、実際の体感速度がどの程度なのか気になりますよね。
他社端末・回線の速度と合わせて詳しく見ていきましょう。
どんなときもWiFiは最大150Mbps
どんなときもWiFiの端末は「U2s」と呼ばれるもので、速度は下りが最大150Mbps、上りが最大50Mbpsとなっています。
この数値は、WiMAXなど他社のモバイルWiFiルーターと比べて特別速いというわけではなく、むしろ遅い部類に入るでしょう。(速度比較については後述します)
しかし、どんなときもWiFiは速度が低下しないよう回線を自動で切り替えながら接続してくれるため、障害物などが多い場所でも安定した通信が行えます。
エリアによって速度に著しい差が出ることもなく、まさに“どんなときも”一定の速度でWiFiを利用することができるのです。
平日のお昼休みなど、LTE回線を使ってスマホを利用する人が多い時間帯に限っては少し速度が下がるようですが、その他はストレスを感じることなくネットを楽しめるのではないでしょうか。
他社回線との通信速度比較
続いて、他社が提供している回線やモバイルWiFiルーター端末との速度比較を見ていきます。
今回はUQコミュニケーションズが提供している「WiMAX」を中心としたモバイルWiFiルーターと、固定回線の1つである「光回線」の速度をチェックしてみましょう。
速度が全てではないものの、作業内容によっては速度が影響することもありますので、自分がどのレベルを必要としているのかを考えながら見てみてくださいね。
WiMAX
まずはどんなときもWiFiと同じモバイルWiFiルーターの速度一覧です。
WiMAXの他に、Y!mobileとdocomoの端末も一緒に掲載しているので合わせてご覧ください。
機種 | 下り最大 | 上り最大 | |
---|---|---|---|
WiMAX2+ | Speed Wi-Fi NEXT W06 | 1237Mbps | 75Mbps |
Y!mobile(ポケットWiFi) | Pocket WiFi 603HW | 612Mbps | 37.5Mbps |
docomo | Wi-Fi STATION HW-01L | 1288Mbps | 131.3Mbps |
表を見ると、いずれの端末も下り速度の最大値がどんなときもWiFiよりも高いことが分かります。
ただし、上記の数値はあくまでも理論上の最大速度であり、実際にはどんなときもWiFiと大きな差はありません。
都心部などエリアによってはWiMAXのようなキャリア端末の方が速いようですが、サービスが行き届いていない場所や障害物の多い場所ではどんなときもWiFiの方が速くて安定しています。
東京や大阪といった速度の速いエリアに住んでいる方やプロバイダをこだわりたいという方はWiMAXがおすすめです。
固定回線(光回線)
続いて、主に自宅でインターネットを利用する場合に契約する固定回線(光回線)の速度を見てみましょう。
今回は例として、so-netなど人気のプロバイダを中心に4つの光回線速度をまとめてみました。
最大速度 | |
---|---|
NURO光 | 2Gbps |
so-net光プラス | 1Gbps |
フレッツ光 | 1Gbps |
ビッグローブ光 | 1Gbps |
固定回線はモバイルWiFiルーターと比べて圧倒的に早く、安定性も高いのが特徴です。
中でもNURO光は実測値でも600Mbps台を出すなど、その速さが評判となっています。
オンラインゲームのような、リアルタイムの反応速度を求める方は固定回線が適していると言えるでしょう。
大容量の動画をYouTubeにアップするような方も固定回線がおすすめです。
どんなときもWiFiが向いているのはこんな人
WiMAXや固定回線と通信速度を比較してみて、自分が必要としているレベルは判断できましたでしょうか。
どんなときもWiFiは、持ち運びができるというモバイルWiFiルーターの特徴と、安定した通信速度を保てるという固定回線の特徴を掛け合わせたようなイメージです。
- 出張や旅行をすることが多く、様々な場所でネットを使いたい方
- 外だけでなく自宅でも使いたい方(室内でも安定した通信を必要とする方)
- WiMAXのエリア対象外の方
上記に当てはまる方は、どんなときもWiFiを利用することで今まで抱えていた不満や悩みを解消できるかもしれません。
次からはどんなときもWiFiの速度以外の特徴をご紹介していきますので、それらも踏まえたうえで利用を検討してみてくださいね。
どんなときもWiFiのその他の特徴
ここまでどんなときもWiFiの速度に関する魅力や比較をお伝えしてまいりましたが、どんなときもWiFiにはその他にも以下のようなおすすめポイントがあります。
- 容量無制限で使える
- 通信エリアが広い
- 月額料金が安い
それぞれのおすすめポイントを詳しく見ていきましょう。
容量無制限で使える
今までのモバイルWiFiルーターは、月の契約上限を超えた場合や3日で10GB以上の利用をした場合に速度制限がかかるという仕組みになっていました。
しかしどんなときもWiFiにはそういった速度制限の条件が設けられていません。
まだサービスが開始して間もないため、今後利用者数が大幅に増加した際には新たな制限が付く可能性もありますが、現状は月に1TB使っても問題ないとされています。
スマホを使う上で通信制限は非常にストレスなので、制限がないというのは嬉しいポイントではないでしょうか。
通信エリアが広い
どんなときもWiFiは何度もお伝えしている通り、docomo・au・Softbankの3大キャリアの回線を利用しています。
au回線のみのWiMAXやSoftbank回線のみのポケットWiFiと比べて、対応エリアが広いのは当然ですよね。
どんなときもWiFiなら日本全国をカバーしているので、趣味や仕事であちらこちらを飛び回っている方にぴったりの端末と言えるでしょう。
月額料金が安い
どんなときもWiFiは月額料金が3,480円と良心価格。
WiMAXやポケットWiFiは4380円、光回線も4,000円台からとなっているため、どんなときもWiFiの方が低価格で利用することができます。
ただしこちらはキャンペーン価格ですので、どんなときもWiFiの利用を考えている方はお早めに申し込んでくださいね。
また海外で利用する場合や支払方法によっても料金に変動がありますので注意しましょう。
どんなときもWiFiの口コミ評判・レビュー
どんなときもWiFiが魅力たっぷりの端末だということは理解できましたが、実際にどんなときもWiFiを利用している方の口コミや評判も気になるところですよね。
SNSなどに投稿されているどんなときもWiFiの感想をいくつかまとめてみました。
- 都心部はもちろん、山間部のような場所でも快適に利用できる
- 地方ではWiMAXよりも体感的に速くなった
- 通信制限なく利用できるので気持ちが楽
どんなときもWiFiはまだ新しいサービスのため、他の回線や端末と比べて口コミ数が少ないです。
実際に使っている方の声は参考になりますので、ときどきSNSやブログをチェックしてみても良いのではないでしょうか。
まとめ
【どんなときもWiFiの通信速度】まとめ
- 対応エリアが圧倒的に広く、安定した通信ができる
- 体感速度はWiMAXなどと大差ない
- 地方や山間部で利用することが多い方におすすめ
どんなときもWiFiは安定した速度と広い通信エリアが特徴の新しいモバイルWiFiルーターです。
現在使っている回線に不満がある方や通信制限が怖くてモバイルWiFiルーターに乗り換えられないと感じている方は、ぜひこの機会にどんなときもWiFiを試してみてはいかがでしょうか。