「仕事の関係で外でもたくさんネットが必要…」
「自宅に光回線がひけない…」
そんな方に人気なのがモバイルルーター・WiMAXです。
もともとはUQコミュニケーションズが販売している商品ですが、最近ではプロバイダ各社がWiMAXのプランを販売しているので「いったいどれを選んでいいのか分からない!」という方が多いんですよね…。
そこで本記事ではWiMAXを「機種」「プロバイダ」の2つの面から切り込み、一番おすすめの最強のWiMAXをご提案します。ぜひ購入の際の参考にしてみて下さい。
スペックは?速度は?シーン別おすすめWiMAX機種
まずはWiMAXの機種を詳しく見ていきましょう。WiMAXは基本的に家に据え置き型のタイプか、携帯できるモバイルタイプの2種類になるので、どちらのタイプが自分に適しているのか、で選ぶといいでしょう。最新機種を選んでおけばスペック的に問題はありません。
据え置き型のWiMAX
家で使うタイプのWiMAXの最新機種には
- WiMAX HOME01
- Speed Wi-Fi HOME L01
があります。これらは
家に光回線が通ってない
光回線が通っているけど工事が不可能
ネット開通の初期工事費用を抑えたい
という方におすすめの商品です。スペックなどを比べてみましょう!
据え置き型WiMAX | WiMAX HOME01 | Speed Wi-Fi HOME L01/01s |
---|---|---|
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 | HUAWEI |
対応ネットワーク | WiMAX 2+ au 4G LTE |
WiMAX 2+ au 4G LTE |
質量 | 約338g | L01 約493g / L01s 約450g |
外形寸法(mm) | 約70(W)×155(H)×100(D)mm | 約H180×W93×D93mm |
有線LAN規格 | 1000BASE-T/100BASE-LANポート:2台 | Ethernet 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
IEEE802.11ac/n/a(5GHz帯)、11n/g/b(2.4GHz帯) |
最大同時接続数 | 22台 | 42台 |
回線速度 | 上り最大75Mbps/下り最大440Mbps | 下り最大440Mbps |
いかがでしょう。無線LANの規格や対応ネットワーク、回線の速さなどいずれもほとんど同じですね。
家に据え置くことを考えると大きさや質量は誤差の範囲内と言えます。
モバイルタイプのWiMAX
モバイルタイプのWiMAXの最新機種としては
- Speed Wi-Fi NEXT WX05
- Speed Wi-Fi NEXT W05
- Speed Wi-Fi NEXT WX04
- Speed Wi-Fi NEXT W04
以上の4タイプが主力商品です。こちらもスペックなどを比較しちゃいましょう。
モバイルタイプWiMAX | Speed Wi-Fi NEXT WX05 | Speed Wi-Fi NEXT W05 | Speed Wi-Fi NEXT WX04 | Speed Wi-Fi NEXT W04 |
---|---|---|---|---|
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 | HUAWEI | NECプラットフォームズ株式会社 | HUAWEI |
対応ネットワーク | WiMAX 2+ au 4G LTE | WiMAX 2+ au 4G LTE | WiMAX 2+ au 4G LTE | WiMAX 2+ au 4G LTE |
連続通信時間 | 約11.5時間 | 約9時間 | 約13時間 | 約10時間 |
サイズ | 約111×62×13.3mm | 約W130×H55×D12.6mm | 約W111×H62×D13.3mm | 約W130×H53×D14.2mm |
重量 | 約128g | 約131g | 約128g | 約140g |
Wi-Fi規格(5GHz帯) | IEEE802.11ac/11n/11a | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/n/ac | IEEE802.11ac/n/a |
Wi-Fi規格(2.4GHz帯) | IEEE802.11n/11g/11b | IEEE802.11a/b/g/n/ac | 11b/g/n | 11n/g/b |
上り最大 | 75Mbps | 112.5Mbps | 75Mbps | 37.5Mbps |
下り最大 | 440Mbps | 758Mbps | 440Mbps | 758Mbps |
Bluetooth無線規格 | あり | あり | あり | あり |
型番に「WX」とつくのがNEC製で「W」がHUAWEI製になっていますね。一番の違いは回線速度が、HUAWEI製のWシリーズが速いということですが、これには少しカラクリがあります。
販売元のUQコミュニケーションズの公式HPにはWシリーズの下り最大758Mbpsについて、次のような説明があります。
ハイパフォーマンスモード設定時 かつ ハイスピードプラスエリアモード(有料)ご利用時。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。
ハイスピードプラスエリアモードは、通常のWiMAXにLTEオプションを適用した場合のことで、こちらを利用すると月7GBの通信上限がかかるのですね。
インターネットをしていて7GBなんてあっという間に超えてしまうので、LTEオプションを毎回使うのは、はっきり言って現実的に不可能なんです。
ということでWシリーズもWXシリーズも、基本的には回線速度は同じくらい、と思っていただいて大丈夫なのです。
WiMAXの機種選びは、基本的には家で使うか、外で使うことが多いのかでお好みの機種を選べばいい!ってことなんです。
コスパが一番いいのはどこ?料金プランでおすすめのWiMAXプロバイダ
機種は基本的に何でもいいということで、あとはプロバイダ選びが重要になって来ます。「こんなはずじゃなかった!!」と後で後悔しないように、しっかりと検討しておきましょう。
どのプロバイダでもネットのクオリティは同じ
まず、頭に入れておきたいのは、どのプロバイダを選んだところでインターネットの質は変わらないということ。
もともとWiMAXはUQコミュニケーションズが提供している商品ですが、どのプロバイダもUQコミュニケーションズが提供するWiMAX回線を利用しているのです。ですから、回線速度やつながりやすさ、といったクオリティの面に関してはどこのプロバイダも同じなのです。
つまり、WiMAXのプロバイダを選ぶ際は、料金だけを見ておけばいいのですね。
「よし、じゃあ月額料金の一番安いところにしよう!」
ちょ、ちょっと待ってください!
WiMAXのコスパを選ぶ際に、月額料金だけで比較するのはとても危険です。一言にWiMAXの料金、と言っても
- 初期費用
- 契約事務手数料
- 月額料金
- キャンペーンなどでの割引
- 違約金
など、さまざまな料金がかかってきます。例え月額料金が安くても、初期費用と違約金が高くて結局損をした、なんてことにもなりかねません。
多くのWiMAXプロバイダではギガ放題プラン(データ容量無制限)を3年縛りで販売しているため、3年ぴったりで解約し違約金が発生しないと仮定して、各プロバイダの3年間で必要な料金を比べていきましょう。
徹底比較!WiMAXが一番安いプロバイダはどこだ!
それではWiMAXを提供している有名プロバイダ7社について、それぞれ3年間トータルでどれくらいかかるのか、計算してみましょう。
①Broad WiMAX
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
初期費用 | 18,857円 |
1~2ヶ月目 | 2,726円 |
3~24ヶ月目 | 3,411円 |
25ヶ月目以降 | 4,041円 |
Web割 | -18,857円 |
3年間トータル | 3,000+2,726×2+3,411×22+4,041×12 =131,986円 |
②GMOとくとくBB
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
1~2ヶ月目 | 3,609円 |
3~24ヶ月目 | 4,263円 |
25ヶ月目以降 | 4,263円 |
キャッシュバック | 42,200円 |
3年間トータル | 3,000+3,609×2+4,263×34-42,200 =112,960円 |
これはキャッシュバックキャンペーンが効いてますね!
③クラウドモバイル
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
1~3ヶ月目 | 2,800円 |
4~24ヶ月目 | 3,500円 |
25ヶ月目以降 | 4,100円 |
キャッシュバック | 10,000円(ギフトカード) |
3年間トータル | 3,000+2,800×3+3,500×21+4,100×12-10,000 =124,100円 |
④BIGLOBE WiMAX 2+
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
1ヶ月目 | 無料 |
2ヶ月目 | 3,695円 |
3~24ヶ月目 | 4,380円 |
25ヶ月目以降 | 4,380円 |
キャッシュバック | 30,000円 |
3年間トータル | 3,000+3,695+4,380×34-30,000 =125,615円 |
⑤So-net
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
1ヶ月目 | 3,000円 |
2ヶ月目以降 | 3,380円 |
キャッシュバック | なし |
3年間トータル | 3,000+3,000+3,380×35 =124,300円 |
キャッシュバックが無くても、月々の料金が安いのでトータルでもお安くなっています。
⑥カシモWiMAX
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
1ヶ月目 | 無料 |
2ヶ月目 | 1,380円 |
3~24ヶ月目 | 3,380円 |
25ヶ月目以降 | 4,079円 |
3年間トータル | 127,688円 |
⑦Nifty WiMAX
WiMAXの料金プラン | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
1ヶ月目 | 無料 |
2~3ヶ月目 | 2,590円 |
4ヶ月目以降 | 3,270円 |
3年間トータル | 3000+2,590×2+3,270×33 =116,090円 |
これらのトータル料金のみを表にしてみました!
WiMAXプロバイダ | 3年間トータル料金 |
---|---|
Broad WiMAX | 131,986円 |
GMOとくとくBB | 112,960円 |
クラウドモバイル | 124,100円 |
BIGLOBE WiMAX 2+ | 125,615円 |
So-net | 124,300円 |
カシモWiMAX | 127,688円 |
Nifty WiMAX | 116,090 円 |
なんと、GMOとくとくBBが、WiMAXを使うのに一番コスパの良いプロバイダ、ということですね!
ただし、気を付けなければいけないのはこれはあくまでもキャッシュバックキャンペーンをきちんと適用した場合の結果です。
キャッシュバックの適用を受けるには、申込をする特定のWebサイトが指定されていたり、申込期限が設定されている場合がほとんど。期限に間に合わないと、キャッシュバックが受けられないということがあるからです。キャッシュバックを受けとれなかった場合、3年間トータルでかかる金額は次のようになります。
WiMAXプロバイダ | 3年間トータル費用 |
---|---|
Broad WiMAX | 150,843円 |
GMOとくとくBB | 155,160円 |
クラウドモバイル | 134,100円 |
BIGLOBE WiMAX | 155,615円 |
So-net | 124,300円 |
カシモWiMAX | 127,688円 |
Nifty WiMAX | 116,090円 |
この場合、NiftyWiMAXが一番コスパが良い、という結果になりました。
まとめ~賢く契約するために~
WiMAXの端末代金は、基本的にどのプロバイダでもネット申込をすることで0円で提供してくれます。よって、この記事で比較した3年間トータルの料金が一番安いプロバイダを選べばおトクになります。
ただしプロバイダが、みなさんがお持ちのスマートフォンのキャリアとコラボしてセット割引などを用意している場合も多いので、スマートフォンのキャリアによっては他のプロバイダが安いということになる可能性はあります。
注意事項として、キャッシュバックキャンペーンを行っているプロバイダについては、その手続き方法をよく確認しておきましょう。
これらのことに気を付けて、自分に一番合ったWiMAXのプランを見つけてみて下さいね。