水牛で銀行印を作るときのポイントと素材の特徴・人気の理由

水牛で作成する銀行届出印の魅力と人気のわけ

実印や銀行印用の印鑑を作るときの定番の素材「水牛」は、昔から印鑑の素材として象牙や柘(つげ)とともに親しまれています。

水牛と呼ばれる印鑑には「黒水牛」と呼ばれる黒い印鑑と「オランダ水牛」や「牛角(うしつの)」と呼ばれる乳白色の印鑑があり、どちらも銀行印の素材として人気です。

ここでは、なぜ銀行印の素材として水牛が選ばれているのか、水牛の特徴をご紹介します。

銀行印の素材として有名な水牛とは?

水牛の銀行印鑑は名前の通り、水牛の角を加工して作られた印鑑。印材の王様と呼ばれる象牙と同じ角牙素材の仲間で、私たちの爪と同じく成分はたんぱく質です。

耐久性が高く、粘りがあり捺印性に優れているため、古くから印鑑の素材として定番となっています。

外見で分けると、2つにわけることができ、1つは男性に人気の黒く重厚感のある「黒水牛」、もう1つは女性に人気のクリーム色で柔らかさを感じさせる「オランダ水牛・牛角(うしつの)」です。

どちらも天然素材のため、自然にできた美しい筋模様が入っており1つ1つ模様が違うのが特徴です。黒水牛に関しては漆で染磨きしている場合が多いです。

黒水牛とオランダ水牛にはそれぞれ「芯持ち」と呼ばれる印鑑がありますが、これは角の中心の最も密度が高く硬い希少な部分を使用した印鑑。芯持ちの印鑑は、より耐久性が強く高級品とされ、銀行印に適した素材といえます。

オランダ水牛は、乳白色に茶色の筋模様が入っている見た目が特徴ですが、純白に近ければ近い程価値が高いとされています。

このように外見の違いはありますが、耐久性などには差はありませんので、色違いや模様違いで一つは銀行印、一つは実印という使い方をしてもいいですね。

水牛の印鑑は世界で一つだけの自分好みの模様を見つけて大切にすることができるというのも大きな特徴です。

水牛で銀行印を作成する長所と短所

水牛の印材で銀行印を作る方はとても多いのですが、その魅力は何なのでしょうか。

それは、他の印材よりも比較的価格が抑えられること、また実用性の面でも耐久性が高く、粘度があるために捺印性にも優れていることです。

チタンのように耐久性の高い素材はありますが、やはりその値段は高く、購入するのに躊躇してしまうほどです。

水牛の銀行印は、安く作成できるうえに、耐久性も捺印性も銀行印に相応しいレベルであり、見た目も高級感があります。

つまり、水牛の印鑑はコストパフォーマンス抜群の銀行印に最適な印鑑なのです。

しかし、実はデメリットもあります。水牛の角の主成分であるたんぱく質は乾燥に弱く、場合によってはひび割れや欠けてしまうこともあるのです。

銀行印は長く使うものですから、耐久性は大事。しかし、印鑑用のケースに入れておくだけで、印鑑を湿度・温度の変化から守ることが出来ますので、とりあえずはケースをセットで購入してしっかり管理しておくと良いでしょう。時々お手入れをしてあげると長く使うことができますよ。

水牛の銀行印を選ぶ際のポイント

天然素材の印材の中で、比較的リーズナブルで知られている黒水牛は、平均4000円前後の価格で作成可能です。

一方、同じ水牛でも、純白に近いオランダ水牛などは10,000円台になることも多い高級品です。その理由は、オランダ水牛の角の大きさが黒水牛と比べて小さく、採取量が少ないため。

しかし、その高級感漂う見た目から、人生の節目に購入する印鑑の素材として、ちょっと奮発したオランダ水牛を選ぶ方も少なくありません。

銀行印としてだけではなく、記念に残る印鑑としてオランダ水牛はおすすめです。

水牛の銀行印を作成する場合、高級品でなければ市販のハンコ取扱店でも手に入りますが、「芯持ち」やオランダ水牛などはあまり取り揃えていない店舗が多いのが現状です。

そういった希少な印材で銀行印を作りたい場合は、ネットなどで探してから品質を確認するというのが効率的です。

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