銀行印には実印のようなサイズに関する規定はありませんが、一般的に銀行印として用いられている大きさはあります。
ここでは、男性が銀行印のサイズを選ぶ時のポイント、銀行印を作成するときに決めなければいけない書体や印材についてもご紹介します。
男性が銀行印を作るときのサイズとは？
男性の銀行印のサイズはこれ！という決まりはないのですが、一般的に認印よりも一回り大きく、実印よりも一回り小さいものが好まれます。
なぜ、あえてサイズを変えて印鑑を作成するかというと、銀行印用の印鑑を実印や認印と間違えないようにするためです。
そもそも、銀行口座の開設に使用し、お金を管理する重要な銀行印と、使用頻度が高く様々な書類に捺印する認印は別々の印鑑に分けて使用する必要があります。
実印も同様に、銀行印や認印とは兼用せず、専用の印鑑を用意するのが理想です。
そうすると、少なくとも3本は印鑑を持つことになるので、どれが銀行印でどれが認印かというのを毎回確認するのは大変です。さらに、もし銀行印と認印を間違って使ってしまうと、銀行口座引き落としの契約などができずトラブルの元にもなりかねません。
そこで、一般的に使用頻度が高い認印は使い勝手の良い小さめのサイズで、銀行印や実印の様に使用頻度は低いが重要な印鑑は取引の際に箔がつくように大きめのサイズで作成するのが一般的です。
具体的には、男性の認印は、だいたい約10.5㎜～12.0㎜が一般的なサイズで、男性の実印は15.0㎜～18.0㎜のサイズがよく選ばれています。
男性は銀行取引も多いので、作成する銀行印のサイズは実印もやや小さく、認印よりも大きい13.5㎜～15.0㎜が一般的です。
13.5㎜が一番人気があるようですが、経営者や会社での職位が高い方は15.0mmで作成していた方が印象が良くなるでしょう。
これらのサイズはあくまで目安ですので、自分の名前の文字数も考慮して１番自分の好みに合うサイズの銀行印を作った方が愛着を持って使い続ける事ができます。
男性の銀行印に相応しいおすすめの書体は？
銀行印の書体としては、篆書体、印相体、古印体、隷書体が一般的に挙げられます。
男性の銀行印の場合は、防犯上の面から複雑で趣のある篆書体や印相体で作る人が多いですが、比較的読みやすい古印体も人気があります。
また、印鑑に彫る名前はフルネームでもよいですが、男性の場合は、「姓」のみで作る場合が多く、右から左に横彫りにするのが一般的です。
横彫りにする理由は、実印と認印は縦彫りが多いため、それと区別するように横彫りにします。
また、横に彫ることで、「上から下へお金が流れていくことがないように」と、縁起を担いだ意味もあります。
銀行印におすすめ！男性１番人気の印材は？
一般的に銀行印で人気がある印鑑素材は、象牙をはじめ動物の牙や角を印材としたものや、柘などの植物系の印材です。
最高級印材の「象牙」は、男性のステータスとしてみられるほど、押印性や耐久性に優れ、美しい印影を残し、変形や摩耗のしにくい特徴があります。ワシントン条約により輸入制限されているため希少価値も高く、永年使うほどに手に馴染み、特有の美しい光沢が出てくる高級感あふれる印材です。
重厚感のある見た目から男性の人気が高い黒水牛は、水牛の角を印材用に加工したもので、弾力性に恵まれており、適度な粘りと硬さを持ち、耐久性に優れた印材。柘は、象牙や黒水牛とともに、木製の印材として古くから使われており、現在も広く愛用されています。
しかし、これらの定番素材よりも銀行印に相応しい性質を持つ印鑑素材が金属素材の「チタン印鑑」です。
チタンは銀行印に必要な高い耐久性と、朱肉の乗りの良さによる優れた捺印性を持つ、現在最も印鑑に相応しい素材として人気の高い印鑑です。
銀行印や実印の様に金融機関や役所に届け出て登録する必要のある印鑑が破損してしまうと、その度に新しい印鑑を作成して改印手続きをしに行かなければなりません。
金属素材の中でも硬度の高いチタンの耐久性は、一度作成すると半永久的に使い続けられると言われるほど。また、他の印材よりも重さがあるので、その分軽い力で綺麗な印影を残すことができます。
さらに、そのクールでスタイリッシュな見た目はビジネスシーンで印鑑を使う機会の多い男性には特におすすめです。
チタン印鑑にはゴールドチタンやブラックチタンなど、男性経営者にも人気の種類が揃っているので、まだどの印材で銀行印を作るか決めていない方はぜひチタン印鑑も候補に入れることをおすすめします。
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